第33回 暗黒六面界(6)

このお話は、暗黒六面界(1) (2) (3) (4) (5)の続きです。

「鷹蜜、この映画5時間だって!」

「えぇ~、僕もう飽きちゃった。ダイス兄ちゃんの自慢話ばっかなんだもん」

しかし、ケロミはその自慢話を素直に受け入れられなくなってきていた。事情通の親友であるが故……切ないのである。

今、シーンはダイス君が幼稚園のお遊戯会で見事少年Aの役を掴んだところだ。ナレーションでは、主役以上の重要な役と語られているが、幼なじみのケロミだけは真実を知っている……。少年Aはセリフすらないのだ。(ケロミは少女A。明菜的な不良少女の役。セリフは1回)

その他にも、小学1年生で人気のいきもも係になったとあるが、希望者がいなかっただけ。しかし、映画ではダイス君の人徳で係になったことになっている。

また、漢字テストで見事100点を取ったと描かれている。事実ではあるが、これは、200点満点の時だったし……

どれも嘘はない。だが、盛っているのだ。大盛りのもりもりの特盛だ。しかも都合の悪い事は語られない。

段々と見栄っ張りの自慢話が哀れになり切なくなり……。ついには、見るに耐えなくなった。

ケロミ達以外の観客のミニダイス君達は嬉々として見ている。反応もよくギョケギョケ感心したり笑ったり泣いたりで大興奮だ。

これは、もう……最後の手段……寝るっきゃない!

「鷹蜜……寝るか」

……うん」

二人は騒音の中、目を閉じた。疲れているのだし瞬寝には自信がある。

しばし目を閉じる。

ー_ー ー_ー

「ケロねぇ寝た……?」

……ううん」

全く寝付けない。普段は目を閉じると、001秒で寝付ける姉弟のはずだが……。開いたケロミの瞳に、手に抱えたポップコーンが映った。黒い。不穏な黒さだ。そう言えば刺激的な味だった…………この黒さ、これは、もしやもしやの……カフェインっつーヤツでは!(=0=;)

ケロミは、ガバッと上半身を起こし、ポップコーンの容器を間近で見た。キャッチフレーズが印刷されている。「お目々パッチリ超高濃度カフェイン入り!」だと!なんだと!ゴラッ!見ると、ジュースのプラカップにも同様の文句が印刷されている。ゴォラララッ!コノヤロッ!

……やられた!」

お目目パッチリの二人は、眠ることも出来ない。途中トイレ休憩が何回かあり、その都度ケロミ達は抜け出そうと試みたが、観客のミニダイス君達の流れに阻まれ、結局席に戻ることに……。几帳面にも、席に戻るとポップコーンと炭酸飲料は新しいものに代えられていた。

こうして、切ない自慢話の長編映画を見続けるはめになったケロミ達……。◎_◎ ◎_

そして、5時間経ち、スクリーンの中のダイス君が、小学校4年生にあがるシーンで映画は終了した。

「やっと終わった!」

「でも、中途半端な終わり方だったね」

二人は、観客のミニダイス君の波に押されるように、ヘロヘロと出口へと向かった。

「おおーい!ケロミちゃん!こっちこっち」

ケロミを呼んでいるのはミニダイス部長。ケロミが応えようとして、鷹蜜と繋いでいた手を放した途端……

「【続・偉大なる英雄 ダイス物語】をご覧のお客様は、劇場にお戻りください」

とアナウンスが流れた。興奮したミニダイス君達が「好きな映画をもう1本!ギョケ」と言いながら劇場へとUターンし殺到する。

「ケロねぇ!」

鷹蜜が涙を流しながら、そのUターンの波にのまれ劇場へと戻されていく!

「鷹蜜!」

ケロミが夢中で鷹蜜を追いかけようとした時、ケロミを制止する小さな手がいくつも伸びてきた。

「はい、ケロミちゃん!」

そして、羽交い締めにされたケロミの頭に何やらふかふかした黒いものが被せられると、ケロミは漆黒の世界の中で気絶してしまった。

「ケロミちゃん!起きて」

誰かがケロミを揺り動かした。しかし、何も見えない。漆黒の闇だ。

「あ、取るの忘れてた」

頭部からスポンと何かが外される軽い衝撃があり、ぼんやりとした明るさがケロミを包んだ。大きく黒い立方体を持ったミニダイス部長がにんまりとケロミを見下ろしていた。

「ケロミちゃん!ようこそ!最後の地獄『1の目地獄』だよ」

ケロミは、すぐに叫んだ。

「鷹蜜は……鷹蜜はどうした!」

ミニダイス君は突き立てた人差し指を漆黒の顔面の前で細かく左右に振った。

Non!ケロミちゃん、鷹蜜のことが心配だったら僕の言うことを聞いた方がいいよ」

ギョケッと肩を動かしたミニダイス部長は、ゆっくりその人差し指をケロミの背後に向けた。ケロミがその指の先に視線を動かすと……そこには大きな崖があり、その崖はなだらかなカーブを描いている。そのカーブが描く物、それは、大きな暗くて丸い穴であった。まるでダイス君の1の目のように丸い穴。だけれどもそれは赤くなく黒い。そして、その巨穴は、底なしのように見える。異様な黒々しさが禍々しく、ケロミは地獄の巨穴にとてつもない恐怖を覚えた。

「ギョケケケ!」

「ギョケケケケケ!」

例の大合唱がして、ケロミがミニダイス部長の方を向き直ると、いつのまにか部長の後ろに99人のミニダイス君達が並んでいる。

ミニダイス部長は、ケロミをビシリと指差した。

「『1の目地獄』は、『転がし地獄』だよ!僕ら100人を10回ずつ転がしてもらからね!」

「ギョケケケ!」

「ギョケケケケケ!」

笑い出す100人のミニダイス君達。

「くっ……

ケロミが歯軋りをする様子を見て、大合唱はさらに大きくなった。

ミニダイス部長は、2回手を叩くと皆を静め言った。

「はいっ!皆、並んで並んで!ケロミちゃんが転がしてくれますよぉ~!」

ミニダイス部長が、99人のミニダイス君を1列に並べだした。手早く並べ終えると、

「はい、スタート!」

と高揚した掛け声を出した。転がし開始の合図だ。有無を言わせない圧迫感が100人から伝わる。ケロミは仕方なく先頭のミニダイス君を転がした……

「ん?」

ケロミは感じた。なんか変だ?いつもと違う……Why? (?_?)

そう、違うのだ。Because、ミニダイス君はとても軽いのでR!転がすのが素敵に楽なのだ。この調子なら何とかイケる……ケロミはそう思い、2人・3人と次々に転がしていった。

「うん。楽勝ー!^v^

ケロミに転がされたミニダイス君は、皆ご満悦だ。その様子を見ると、ケロミは、転がすことで人助けをしているような崇高な気分になってくる。調子にのって、10人・20人・30人と休みなく転がすケロミ。

「うっひょー!ケロミちゃん最高ー!」

転がされたミニダイス君の悦びの声が響く。

しかし、いくら軽いといっても100人は正直ぱねぇ……。ケロミは、100人という人数を甘くみていたのだ。

「なんか……、腕が……

ケロミの両腕は次第に筋肉痛となっていった。しかし、ミニダイス君達は容赦しない。ワクワクしながら、自分が転がされる番を待ちわびて、きっちり一列に並んで待っているのだ。小鬼のくせに無邪気で素直で真面目なのだからたまらない。ミニダイス君達の期待の眼差し(のように感じられる)をケロミは裏切ることはできない。

「っつー、痛っ……

70人を転がし終えた時には、既に限界を超えていた。しかし、ケロミは、重くなった腕を無理やりに動かし80人、90人と転がし続けた。そして、やっと99人の転がしが終わり、残す100人目は、ミニダイス部長ただ1人となった。

「ケロミちゃん、いい転がし期待してるよ!」

ケロミは、最後の力を振り絞りミニダイス部長を転がした。

「うっひょ~!いいねぇ、ケロミちゃん!」

ミニダイス部長はとっても楽しそうだが、ケロミはとっても苦しそう……

9回までの転がしは何とか耐え抜いた。しかし、ラスト10回目の転がしの時、ケロミの腕は限界の限界の天城越えをさらに越えた。ついに恐れていた事が起こってしまったのだ!疲れきった腕がコントロールを失い、ミニダイス部長を巨穴の方へと転がしてしまったのでR!しかも、ミニダイス部長は、100人目の10回目、オオトリの転がしとあって、興奮して勢いよく転がる。

「うっひょー!」

回転は止まらない。

「ミニダイス部長!危ないっ!」

ケロミは咄嗟に崖へと向かい全速力で駆け出していた。

ミニダイス部長は、崖、そして暗黒の巨穴に向かってまっしぐらに進んでいることを気がついていない。ますます速度を増している。

そして、巨穴に響く99人のミニダイス君達の恐怖の叫び「ギョケケケ!」でミニダイス部長はやっと自分の状況に気がついた。

「あ!」

しかし、時すでに遅し。ミニダイス部長の目の前は、まさに崖!勢いづいた回転は止めることはできない。

「ギョゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲーーーーー!」

ミニダイス部長の恐怖の叫びが一際大きく巨穴に木霊した。

ふわっと浮くように崖から飛ぶミニダイス部長。もうダメだ!誰もがそう思った瞬間、ミニダイス部長の小さな手をガシリとつかむ、手が……

……ケロミちゃん!」

ケロミは、筋肉痛の腕をぷるぷるさせながら、必死に、片手でミニダイス部長の手を掴んでいる。そのケロミの額からは、シメさば酢を含んだ汗が大量に流れる。そして、疲労と興奮のため、鼻からは赤い血がひとすじ。

「ダイス君、落ちるな……!」

「ケロミちゃん……!」

ケロミは震える手に力をこめ、ミニダイス部長を引っ張りあげようとした。

「つっ……

ミニダイス部長は、少し引き上げられたが、ケロミの腕に走った激痛とともにガクンとまた落ちた。繋がれた手が少し緩む。

「ギョゲゲゲゲゲー!」

ーーー痛いっ痛すぎる、腕が千切れそうだ……ーーー

ケロミは苦悶の表情だ。汗は止めどなく溢れる。手からも大量の汗が出始めた。気を抜くと簡単にツルッと繋いだ手が滑って離れそうだ。そして、軽いはずのミニダイス部長が、伝説の巨体プロレスラー・チャイアント馬場のごとき重さに感じる。しかし、ケロミは、決して手を離すことはしなかった。掴んだ手に満身の力を入れた。

ーーー出でよ!親友パワー!ーーー

ケロミは願った。そして、激痛が走り続ける手を少しずつ、少しずつ、上にあげてゆく。

……もう少し……!」

ケロミは親友パワーをフル出力し、最後の一踏ん張りだ。ググッと繋いだ手を地上へと近づける。そして、やっとのことでミニダイス部長を引き上げることに成功した。

「うっひょー!」

99人のミニダイス君達が沸き立ち、大歓声が上がった。

(^0^)/\(^0^)/ワー\(^0^)/\(^0^)/ワー\(^0^)/\(^0^)/ワー\(^0^)/\(^0^)

ケロミは、引き上げたミニダイス部長を疲れきった腕で抱き締めた。

「良かった……。ダイス君……

ケロミの顔からは汗や涙や鼻水や鼻血が大量に流れ、それらは、全て腕の中のミニダイス部長に降り注がれていく。

「ケロミちゃん……

抱き締められたミニダイス部長が顔をあげてケロミの顔を見た。その漆黒の顔に何やら点々とついた白いシミが……!?

「ダイス君……!?

白いシミは、ケロミの汗や涙や鼻水が触れた場所、そこが白く変化したのだ!そして、その白い部分がぐんぐん広がっていく。

「あ!ダイス君……顔がっ、目がっ……!」

広がる白色は、20個の丸く黒い目を浮き出す。そして、鼻血がついた場所には、あの赤い1の目が初日の出のように輝かしく現れ出た!(><)

ミニダイス部長は、もはやブラックミニダイスではない。サイコロ族の誇り、21個の目を持っているダイス君そのものだ。ミニダイス部長は、六面体頭部をくるくると楽しそうに回転させると、ピタリと止めて、赤い1の目をケロミに向けて微笑んだ。

「ケロミちゃん、これで100回目の借りだね」

読者の皆様、ダイス君はケロミに99回の借りがあり、100回になったら何でも言うことを聞くという約束があることを思い出してください)

「そんなのどーでもいいんだよ!」

ケロミは泣き笑いだ。

「では、とりあえず……

周りには、いつのまにか21個の目に戻ったミニダイス君達が集まっている。

ミニダイス部長は、99人のミニダイス君達に向かってコールした。

「ケロミちゃん!」

99人のミニダイス君達は、

「ケロミちゃん!」

とレスポンスした。

「ありがとう!」

とミニダイス部長がコールすると、

「ありがとう!」

とすかさずレスポンス。そう、今、この世界はコールとレスポンスで出来ている!ミニダイス君達が、コールとレスポンスを繰り返しながらケロミを持ち上げた。

「照れるなぁ~、胴上げ?」

と思いきや、あれれ?様子がどーもおかしい。ミニダイス君達は、ケロミを垂直にあげる気など毛頭ないようだ。明らかに投げようとしている角度がおかしい。案の定、ミニダイス君達は、持ち上げたケロミを、そのまま躊躇なくポーンと崖から巨穴に曲線を描きながら思い切り放り込んだ!

「え?あ?ちょっと!?……え?……

空中に投げ出されたケロミは虚空を掴んだ。崖からこちらを向いて手を振る100人のミニダイス君達の「ケロミちゃん!」コールが巨穴の中で反響している。

「どーしてなのぉぉぉぉ」

と叫び落ちていくケロミは、サイコロに戻ったミニダイス君の中に漆黒六面体のままのミニダイス君が数人混じっているのに気がついた。しかし、見送る100人のミニダイス君達はすぐに小さくなっていき、ケロミは漆黒の巨穴の中をなす術もないまま落下していった。そう、ケロミは行き先の分からない暗黒世界の中をただただ落ちてゆくのであった……

「わっ!」

ケロミは、ついに巨穴の底についたと思った瞬間、明るい光に包まれた。

見覚えのある部屋、ダイス君の部屋だ。

「あれ!?

ケロミは上半身だけ何かから出ている状態だ。視線を下げると、まさに、ひざを抱えたダイス君の漆黒頭部からケロミの下半身が出てくるところなのが分かった。

「どわっ!」

床に転がるように吐き出されたケロミ。見ると、ケロミが出てきたダイス君の漆黒頭部は、全面がウネウネと渦を巻いていた。そして、その一つの面の中心からニョニョっと飛び出してきたのは、山ほどの特大ポップコーンと、特大炭酸飲料だ!ケロミは素早い動きでそれらを次々にナイスキャッチ。すると、その次は、渦巻く別の面から虫取り網が吐き出された。次いで現れたのは、鳥頭巾!これはっ!

「わぁぁぁあ!」

飛び出してきたのは鷹蜜だ!そして、他の渦巻く面からは、パイナップルの大皿料理を持ったネ子・ウサ子も飛び出してきた。最後に、黒い立方体をかぶったブリクサがポヨンと渦巻きから現れ出た。

「鷹蜜!ネ子ねぇにウサねぇ!ブリクサも!」

皆を吐き出し終えたダイス君の漆黒頭部の渦巻きの中心がマーブル模様のように白くなりだした。その中心の白色が広がっていくと、現れ出たのは21個の目。そう、元のサイコロ族のダイス君だ!元に戻ったダイス君は、ハッと気づいたように体をブルっと1回震わせた。

「あれ?どうしたんだろ、僕……

ケロミに赤い1の目を向けるダイス君。

「ケロミちゃん、何だか変な気分だ……

ダイス君は、首を傾げ少し考え込み、そして、言った。

「何だかあまりよく覚えていないんだけど、僕、大変なことをしちゃったみたいだ……

ダイス君は反省したようにうなだれ寂しげである。そんな姿を見たケロミは、無意識にダイス君の手を握っていた。ダイス君は、ケロミの顔を少し不思議そうに見ると、何かを思い出したようだ。

……ケロミちゃん、助けてくれてありがとう!」

「ううん、私も修学旅行ボケでダイス君に悪いことをしてたみたい」

二人の結ばれた手は、素敵に暖かい。ケロミの腕の筋肉痛もすっかり治っている。見つめ合う二人の視線は親友という堅固な結びつき、そのものなのでR

「じゃあ、ポップコーンと炭酸飲料とパイナップル料理で、暗黒六面界脱出の打ち上げでもしない?」

ネ子が提案すると、みんなもちろん「いいねいいね」と同意した。しかし、一人だけモゴモゴしている人がいる……。黒い立方体を被ったままのブリクサである。

「あぁ、ごめんごめん」

ケロミが立方体を脱がすと、すっかり酔いが覚めたブリクサが現れた。

「びっくりしたー!」

黒い立方体を持って笑うケロミだが、その柔らかさと香りにピンときた。

「これはもしや……

パクッとひとくち。

「やっぱり、黒ごま餅だよ!ふんわりしてる!これも食べよう!」

「おぉ、いいね!」

皆、大はしゃぎだ。ダイス君もはしゃいだ様子で言った。

「あ・そうだ!僕の生い立ちアルバム見てよ!ビデオもあるよ!」

それを聞いた鷹蜜とケロミの表情は途端に曇る……

「今日はやめよう……

……また今度……ね」

と伏し目がちに返答した二人。

「あ・そお……

ダイス君は少しガッカリした様子だが、また何かを少し思い出したようで、えへへと照れ笑いをして、そそくさと打ち上げ会場のセッティングをし始めた。

皆で打ち上げの準備をしている最中、ケロミはネ子とウサ子にそっと気になることを打ち明けた。

「そういえば、ミニダイス君達は最後にサイコロに戻ったんだけど、数名が漆黒頭部のままだったよ。大丈夫かな……

ネ子は、ちょと考えてから返答した。

「誰でも、心の中にはブラックな自分が少しだけいるんじゃないのかな。私なんて、20人くらいはブラックだと思う。ブラック・ネ子20人!」

「私は、30人だね。ブラック・ウサ子30人。ケロミなんて、うじゃうじゃブラック・ケロミがいるかもよ。50人はいるね!」

とウサ子がからかうように言うと、ケロミは途端にむくれ膨れっ面に。(*3´)

「違うもん!一人もいないもん!」

「ほらほら、そんなところ!」

指摘され、照れ臭そうに笑うケロミ。3人姉妹の笑い声が楽しそうに響く。

そこに、ダイス君がやって来た。

「ねぇ、何の話してるの?」

「内緒」

とニヤリと笑い答えるケロミに、

「ケロミちゃんのいじわる!」

と、いつものように怒るダイス君。だが、ダイス君の目からはもう黒い涙は流れなかった。

その夜、ケロミ・ダイス君・ネ子・ウサ子・鷹蜜・ブリクサ、皆が一睡もできなかったことを読者の皆様にご報告しておこう。この原因は、暗黒六面界での中冒険のためか、超高濃度カフェイン入りポップコーンと炭酸飲料のせいなのかは、皆様のご想像にゆだねます。どうぞ4649(^_<)-

(暗黒六面界/)


浅羽容子作『シメさばケロ美の小冒険』第33回、読みごたえたっぷりの「暗黒六面界」最終回、いかがでしたでしょうか?

親友のポジティブ自慢の裏事情に切なくなるケロミ、イヤそうに片っ端からミニダイス君を転がすケロミ、ファイト〜!一発!危機一髪のミニダイス君、ケロミの鼻水で白さと善良さを取り戻すダイス君、いろんな思い出が走馬灯のように駆け抜けます。おかしい。おかしいのに泣けてくる!仲直りできてよかったね☆そして、最後のプンプンしているダイス君のなんと愛らしいこと……。

さて、ダイス君の思い出ビデオはもう結構ですが、「好きな映画をもう1本!」という方はぜひこちらもご参考に新作映画レビューをチェック!

ご縁で出会った素敵な映画たち

ダイス君!ケロミちゃん!
コール&レスポンスといえばこちらもぜひご覧くださいませ。

私が考える「世界のかたち」についてお話しします

次回、いよいよ「シメさばケロ美の小冒険」最終回へカウントダウン。

寂しいけれど、ここらへんで今までのお話を復習しつつ、どうぞお楽しみに。

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