ああ、提婆宗! 2/3話(出典:碧巌録第十三則「巴陵銀椀裏」)

鐘の音に驚いた外道たちがすっ飛んできます。

外道:「鐘楼で鐘を撞いているのは、いったい誰?!」
提婆:「天の神(デーヴァ)だ!」

外道:「いや・・・その「天の神」って誰よ?」
提婆:「オレ様だ!」

外道:「いやいや・・・その「オレ様」って誰よ?」
提婆:「「オレ様」は「デーヴァ(天の神)」だ!」

外道:「いやいやいや・・・だからその「「デーヴァ(天の神)」って誰よ!?」
提婆:「オレ様だ!」

外道:「だから・・・その「オレ様」って誰よ?」
提婆:「「オレ様」は「おまえ」だ!」

外道:「いやいやいや・・・なんだよ「おまえ」って?」
提婆:「「おまえ」は犬だ!」

外道:「・・・誰が「犬」やねん!?」
提婆:「「犬」は「おまえ」だ!!」

なんとこんな感じの会話を7回も繰り返した挙句、遂に外道はギブアップし、鐘楼の門を開きました。

そこで提婆さんは鐘楼に登ると、勝利のしるしの「赤い旗」を持って降りてきました。

外道たちがくってかかります。

外道:「おまえはなぜ、後に従わないのだ?」
提婆:「おまえはなぜ、先に行かないのだ?」

外道:「黙れ、ビンボー人!!」
提婆:「黙れ、金持ち野郎!!」

・・・とまぁ、こんなやりとりが続いたのですが、提婆さんは自由自在に弁舌をふるい、とうとう居並ぶ外道たちを全員やっつけてしまったのです。

―――――つづく