どこから来たの? 4/4話(出典:碧巌録第三十四則「仰山問甚処来」)

雪竇和尚がポエムの引き合いに出した寒山子ですが、彼自身もポエマーであって、次のようなポエムを残しています。

おだやかに日々を送りたいというのであれば、ひとりで山奥にいるに越したことはない。
風がそよげば松の枝がさらさらと鳴る。なんと素晴らしい音だろうか!
松の下の白髪のオッサンは、道術の書物を読みながら何やらブツブツ言っている。
もう十年も人里に降りていないなぁ。
というか、そもそもどうやってここまで来たんだっけ?

たった一晩で究極の悟りを得たという永嘉和尚はかつて、次のように言いました。

「心こそがあらゆる問題の発生源だ。悟りに向かうための様々な教えは、悟ってしまえば結局カスみたいなものだとわかる。つまるところ心も教えも鏡についた垢のようなものだ。すべて綺麗さっぱりと拭い取ってはじめて本来のハタラキが取り戻せるってもんだよなぁ。」

・・・心も教えも全部捨ててしまったら、それはただのバカなんじゃないでしょうか?(笑)

とはいっても、言葉をあれこれ詮索したところできりがないのも確かなのですがね。

<どこから来たの? 完>

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