「大反省文」 第2話(出典:密厳院発露懺悔文)

親切な友人の忠告には聞こえないふりをして悪い仲間とばかりつるみ、悪事をなすことあたかも呼吸をするかのごとくであった。

自分の利益のために自分の長所だけをことさらに強調して、他人の短所は容赦なく攻撃した。

立派な人を見ては嫉妬し、立派でない人を見てはバカにし、金持ちを見ては欲をおこし、貧乏人は見ないふりをしてきた。

わざわざ好んで生き物を殺し、他人のものをかっぱらい、いつも頭はイヤらしいことで一杯で実際に行動に移したこともあったっけな。

悪い考えが悪い行動を引き起こし、悪い行動が悪い考えを引き起こす負のスパイラルに入ってしまっていたのだ。

そんなだから無理に立派なことを言おうとすればセリフを噛むし、立派なことをしたと思ったら見返りを期待してひけらかしまくって、地獄をどんどん近づけるばかり。

全くもって「悪のカタマリ」みたいなこのオレだが、今、ここに心から反省し、生まれ変わったつもりで善を求める努力をすることを誓う。

こんなことでこれまでに犯した罪が帳消しになるとは思わないが、深く反省することで、よりよい未来をつくっていきたいのだ。

この際なのでオレだけでなく、この世の全てのデキの悪い連中を代表して反省の弁を述べさせていただく。

これまでやってきたことが悪いことだとようやく気づいた!

なんとも情けなく恥ずかしい気持ちで一杯だ!

同じことはもう二度とするまい。

これからは善のスパイラルを回すのだ!!

<大反省文 完>