5. Amoreena / Elton John(過ぎし日のアモリーナ / エルトン・ジョン)

今ではセレブなイメージばかり先行するエルトン・ジョンですが、彼がまだ繊細な感じの青年で「現代の吟遊詩人」と呼ばれていた頃に作られた作品。1970年のアルバム「エルトン・ジョン3」に収録。アル・パチーノ主演の映画「狼たちの午後」の冒頭に流れるのがこの曲です。

「アモリーナがとうもろこし畑にいると夜明けが輝き出す/元気一杯に咲く花のよう/何時間も草原を走り/子犬のように干草の間を転がり回る」。

エルトンの力強いピアノとボーカルが印象的なこのバラード曲の内容は、アメリカ西部開拓時代を舞台に、あるカウボーイがひたすら昔の恋人を懐かしがるという、甘くてノスタルジックなものですが、ベトナム戦争が終焉を迎えた1975年当時の病めるアメリカ社会を描いたとも言える「狼たち~」でこの曲が流れると、そのギャップ感で映画の世界がより殺伐として見えるような気がしました。

それはさておき、今回この曲の主人公アモリーナは、とにかく甘くてノスタルジックな世界の住人として描こうと思いました。ちなみに、彼女の口許に光るのは涎ではありません。「夕方、君が座ってリンゴを食べているのが目に浮かぶ/果汁がゆっくりゆっくりゆっくり/日焼けした君の身体を伝って流れ落ちる」という一節を基に描いたのですが…。

←前の絵をもう一度観る

次の絵を観る→

ギャラリー入口に戻る


トップへ戻る