誰かが見ている!

みなさまこんにちは。シェフのジュロウです。

おかげさまで今日もホテルは大にぎわいです。お客様が多いのはありがたいですが、それだけでなく今、ホテルはベルキャプテンのメジロくんのインタビューが雑誌に載った話でもちきりです。中でも、ベルボーイたちの大騒ぎときたら、もう。何しろメジロくんをひどく尊敬して何でも真似たがってますから、興奮しないわけはありません。今に、全員がメジロくんと同じ帽子でもかぶり始めるんじゃないでしょうか。

テンペスト:「おや、シェフ、おはようございます。ご覧になりましたか、例の雑誌は」

ジュロウ:「おはようございます、総支配人。もちろんですよ、ベルボーイたちが会う人会う人に見せていますしね。それにしても、種際的に活躍する小鳥のニューホープとして取材を受けたなんて、大したものじゃないですか」

テンペスト:「そうですね。猛獣のスタッフが多そうだと怖がる方もまだいらっしゃるといいますから、当ホテルのイメージアップにも貢献してくれていると思いますよ。でもそれを言ったらシェフも、『猛禽通信』と『ベジタリアンズ・グルメガイド』の両方に特集を組まれるなんて、前代未聞ですよ」

ジュロウ:「いやいや、それは私だけの功績じゃありませんから。総支配人だって、『世界に最も影響力を持つ鳥類100』に……ん!?」

誰かが見ている illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟

誰かが見ている illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟

テンペスト:「どうかされましたか」

ジュロウ:「いやね、実は昨日から、どうも誰かに見られているような気がしていまして。今も……」

テンペスト:「なんと、シェフもですか」

ジュロウ:「総支配人も!?」

テンペスト:「疲れているのではと言われそうで黙っていたのですが、実は」

ジュロウ:「あの、あまり雑誌の取材などを受けると、危険な人が入り込んでくるのではと心配されるお客様が時々いらっしゃいますが、そんなことはないですよね」

テンペスト:「ありませんとも。我々はお客様を選びませんが、ホテル自体がなぜか来る人を選び、ご縁のある方しか辿り着けないのがここですから」

ジュロウ:「そうですよね。しかしこの視線はいったい……」

テンペスト:「何なんでしょうね」

さて、前回のマンガ「お届けものです!」をお読みになって、メジロくんの趣味をご存知の方は、謎の視線の主たちが何をしているのか、もうおわかりですね。テンペストさん、ジュロウさん、正解のすぐ近くに迫っていますよ!どなたか教えてあげてください。

episode22 「お届けものです!」
「趣味は人間観察」なんてえ方がたまにいらっしゃいます。それって、桜の花が「あたしの趣味は花見でして」って言うようなもんでしょ?まあでも花が花見したっていいじゃありませんか。今日はそんなお話を一席。

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