なにわぶし論語論 第17回「仁なるところに里(お)れば美を為さん」環境は自ら選ぶもの

「子曰く、仁なるところに里(お)れば美を為さん。択んで仁に処(お)らざれば、焉(いずく)んぞ知たるを得ん」 (里仁 一)

論語の中でも、私が最も好きな言葉の一つである。かつ、あまり目にしたくない言葉でもある。

「気風の良いところにいれば、自然と良いことをするようになる。選んで気風の良いところにいないで、どうして賢いと言えようか。」

ここでは「仁」という、人の道徳的な性質に着目して書いているが、「仁」の代わりに他の単語を入れば、色々と応用のきく言葉である。

もちろん、環境は自分では選べないこともある。だが、長年の間には、たまには自分で環境を選べるチャンスも巡ってくる。その時に、良い環境を選ばないでおいて、うまくいかないことを環境のせいにするのはアホのすることだ、というのだ。
と、解説を書いていると、だんだん汗が出て来た。

私には今まで、何回くらい環境を選ぶチャンスがあったろう。そして何回くらい、正しい選択ができただろう。

今回はこの辺で。