株式会社メディアエッグ 高橋美江社長 第1回

社長インタビューは、各界の魅力的な経営者をお迎えし、「社長とは何か」を解き明かしていこうとする意欲的な試みです。 記念すべき第1回は、株式会社メディアエッグの高橋美江社長を神楽坂にお訪ねしました。


「映像と出版。語学力と情報力を柱に、しなやかな機動性ある会社」
メディアエッグ高橋美江社長

高橋美江社長 photo by Mari Okuda

高橋社長、まずはメディアエッグの業務内容を教えてください。

「はい。大きく分けて二つあります。一つは映像翻訳。テレビ局、製作会社などから依頼を受けて、番組制作に参加します。ニュースやスポーツ系が多いですね。

プロジェクトは一つ一つ規模も違えば必要とする言語も違うので、それに合わせて最適な人材を集めてチームを組みます。そのために多言語・多分野の翻訳者・通訳者を登録スタッフとして多数抱えています。

うちに来る段階ではまだざっくりしたイメージのことも多いんですよ。そこから具体化するために必要な情報をリサーチするのも大切な仕事です。決して語学力だけの会社ではありません。

アナと雪の女王

『アナと雪の女王』 講談社

もう一つは出版。翻訳とノベライズがメインです。持込み企画もあれば出版社からの依頼企画もあります。こちらもやはりその本に最適な翻訳者を選ぶのが重要で、そのための人脈がうちの財産です。

最近手がけたものに「スター・ウォーズ」の絵本シリーズがありますが、こういうものは語学力だけでは訳せません。スター・ウォーズを熟知している人のチームを作って対応しています。

ディズニーの仕事はノベライズが多いですね。「インサイド・ヘッド」「アナと雪の女王」「ベイマックス」など講談社のムービーブックは、映画のシーンを使った小学中・上級向けのシリーズです」

高橋社長ご自身も「中井はるの」さんの筆名で翻訳をされていますね?

グレッグのダメ日記1

『グレッグのダメ日記』ポプラ社

「はい。「グレッグのダメ日記」は2008年以来のシリーズで10巻になりました。自分でも思い入れのある作品です。この面白さはポプラ社にぴったりだと思って、当時社長の坂井宏先さんに直談判したのを覚えています。ポプラで出さないと絶対ソンですよ!って。ウソにならなくてよかったです(笑)」

「グレッグのダメ日記シリーズ」はなんと45の言語に翻訳され累計一億五千万部以上売れているそうです。いち早くその価値を見抜いた高橋社長の目が光ります。

次回は高橋社長に、社長の仕事のやりがいと大変さをうかがいます。どうぞご期待ください!

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高橋 美江(中井 はるの)
東京在住。外資系銀行勤務後、フリーの翻訳・通訳に転向する。子どもの誕生を機に、児童書の世界に夢中になり、絵本作家のアシスタントなどを経て、(株)メディアエッグを立ち上げる。翻訳は『グレッグのダメ日記』(ポプラ社)、『ちっちゃなサリーはみていたよ』(岩崎書店)、『ワンダー』(ほるぷ出版)、『木の葉のホームワーク』(講談社、産経児童出版文化賞受賞)など。他にディズニー作品などの児童向けノベライズも出している。
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