ゴミにたとえる

・・ゴミにたとえる

きみたちはすぐ
自分をゴミにたとえるけれど

そのくせ自分のたましいや
心をゴミにたとえない

世の中にとってはゴミでも
どこともしれないどこかでは
だれともしれないだれかには
価値のあるものだと思っている

思いたがっている

毎日
完全に毎日ではなくとも
ほぼ毎日
八時半にやってくるだけのことや
そのあとわめきだしたりしないこと

きみたちのそういうところが
世間にあふれかえる程度の宝物で

心は
場所をとらないので
捨てろと言われずにすんでいる
そういうゴミだ

もしも心が
子供用プールくらいの場所をとるなら
きみだって部屋から捨てようとするだろう

残念ながらこのプールは
捨てて
部屋に帰ってくると
なぜか先に戻っている
水もたたえている


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