起業家の大学院生、コンゴ人のA君

今回はコンゴ人のA君を紹介したいと思います。

年齢は40歳前、十代後半でイギリスに移り住み、それ以来大学もこちらで卒業し、この一年間ポーツマス大学大学院の私と同じコースで学んでいました。

コンゴといっても実は、コンゴ民主主義共和国と、コンゴ共和国と二つありまして、彼はコンゴ共和国の出身です。
ちなみに、コンゴ共和国はもともとフランスの植民地だったので、A君はフランス語も話せます。イタリア人ですがフランス語を話せる他のクラスメイトと、A君がフランス語で話していた時は、まさにインターナショナルだなーと感じさせられました。

さて、社会人経験者が多くいるコースでしたが、その中でも彼は既に自分でビジネスを起業している学生でした。
イギリスでは不要になったテーブルなどを無料で仕入れ、それをコンゴに輸出するビジネスです。合わせて、現地で仕事を創出すると共に、教育も行っているようで、まさに海外で流行っているソーシャルビジネスの一つですね。
イギリスに来て自分の暮らしが良くなった一方で、自国の状況をなんとかしたくてこのようなビジネスと教育をスタートしたそうです。
こういった自国の状況を何とかしたいと思っている熱い人たちに出会えるのも海外で学ぶことのメリットの一つです。

他のアフリカ出身の人たちは(年齢もあるのでしょうが)、ノリが明るすぎてついていけないところもありましたが、彼は落ち着いており、かつ非常に鋭いアイデアを常に出すので、グループワークでも大変助けてもらいました。
グループで私の出した意見はことごとく却下されていた記憶があります(苦笑)。それでも却下される理由もごもっともですし、その上ちゃんと自分のアイデアも出すので、文句のつけようがありません。
自分の意見をちゃんと押しますが、他人の意見も否定せず、かつ納得させていく彼に、グローバルに活躍するリーダーの姿を見せられた気がしました。

なかなか遠い国ですし、そもそも一部の地域に渡航中止勧告が出てしまっている国ですが、(http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_102.html#ad-image-0
また機会があればコンゴも訪問してみたいと思っています。


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