二つのイタリア?イタリア人のVさん

今回はイタリア人のVさんを紹介したいと思います。

彼女は南イタリア出身で、年齢は30才手前。イタリアで大学を卒業し、就職した後こちらのコースに参加していました。イタリア語の他に、英語とフランス語を操り、ドイツ語も少し話せるそうです。先日紹介しましたコンゴ人のA君とフランス語で話をしていたのも、このVさんです。修士課程終了後は博士課程に進んでいます

イタリア人というと某チョイ悪オヤジ系の芸能人を筆頭に、良くも悪くも陽気で適当、というイメージがあるかもしれませんが、どうもそれには地域差があるようです。
高校の時の地理等で学んだ方も多いと思いますが、イタリアには南北問題があり、南部イタリアと北部イタリアでは全く雰囲気が違っているそうです。そして、先ほどのイメージは主に南部からくるのだそうです。

Vさんいわく、南部と北部では全く違う国だと思った方がよいらしく、ビジネスの中心は北ですし、北の方の人たちはイギリス人達と同じくまじめに働く、とのことでした。一瞬皮肉を言っているのか?と思ったのはここだけの秘密です(苦笑)。

そんなイタリアを、歴史上唯一まとめあげていたのがムッソリーニだったそうで、当時熱病のように盛り上がっていたファシズムにも一定の理由があったということですし、南北の格差の問題はそれだけ歴史的にも根が深い問題なのですね。

ただし、どんなことでも原則と例外があるように、このイタリアの南北格差の話においても、例外は多くありそうです。
まず、Vさんはイタリア人のイメージとは異なり、なんでも非常にまじめに取り組みます。典型的なのが集合時間で、グループワークで集合時間を比較的守ろうとするのがVさんでした。リーダーとして様々な案を出してくれると共に、面倒な作業も引き受けてくれます。まじめすぎて、他の不真面目なグループ仲間に苛立っていたりするのも、かなり新鮮(?)でした。

結局のところこの手のイメージの話は、数字の0か1かではなく、色の濃淡だと思います。全体としては赤っぽい色であっても、それは傾向であって、全てが赤色かそれ以外の色かではなく、青色が濃い赤色もありますし、緑色が少し混じった赤色もあります。傾向は傾向として把握しておくとしても、目の前にいる人がどんな色の人であるのか、見極める必要があるということです。

ちなみに、私はヨーロッパの国はいくつか訪問しましたが、実はまだイタリアには訪れたことがありません。近い将来、彼女を訪ねつつ、北イタリアと南イタリアのギャップの実際のところも見てみたいと思います。