世界の若者にインタビュー スポーツマネージメントを学ぶTAKさん(第6回)

TAKさんのインタビュー第6回です。第1回はこちらへ


世界の若者にインタビュー

TAKさん

Q,現在参加している大学院のクラスについても教えてください。

クラスは合計18人で、イギリス以外の学生は7人です。私以外には、ドイツ、ポーランド、フランス、中国、コロンビア、インドの出身ですね。それぞれ一人ずつですが、キャラクターが皆違うので面白いです。
例えば、ドイツ人はすごくきっちりしていますね。授業の出席や宿題の提出、時間への正確性など日本人に似ているところはあると思います。ミーティングやホームパーティーなどでも毎回時間通り来るのは私とその彼女だけだったりします(苦笑)。
また、ヨーロッパや南米の人達はジェスチャーも含め、感情表現が豊かで明るいと感じます。日本では握手やハグなんてほとんどしたことがなかったのでさすがにハグを求められると躊躇してしまうこともありますね(苦笑)。

ただ、誰にしても彼らとの英語力の差には愕然としましたね。皆すごく自信を持って話していますし、私のように英語力が壁で悩んでいるということはなさそうです。そもそも、皆既にイギリスに住んでいたり、自国で英語で学ぶ大学を出たりしているらしいのですが。
ただ、どれだけうまくてもそれぞれの母語のアクセントの影響は受けていますね。私も日本語訛りですし、他の留学生も皆ドイツ語、スペイン語などそれぞれの影響を受けたアクセントになっています。

また、以前に知人からイギリス人はイギリス人同士、また留学生は留学生同士仲良くなることが多いと聞いていたのですが、確かに自身のクラスでも座る席などは自然にそのようになっていましたね。うちのクラスは学部から大学院にそのまま上がってきている学生も多いので、よりそのような傾向は強いかもしれません。とはいえ全体として学生同士ざっくばらんに話しますし雰囲気はいいですね。

Q,日本の教育とイギリスの教育の違いはありますか?

日本では大学しか卒業していないので、両国の大学院を直接比較することはできないのですが、全体的にこちらの学生のほうが勉強量が多いように見えます。
日本の大学だと授業に出席しなくても単位が取れる講義があったり、課題もあまりないイメージでしたが、こちらは課題も容赦なくどんどん出ますし、授業に出ないとついていけないような形になっていると感じます。
図書館で勉強している人の数も日本より多いように見えますし、そもそも勉強している内容も違うと思います。日本の場合だと、図書館で勉強している学生は大学の勉強ではなく、自分の資格取得や語学の勉強をしている人が多かった印象がありますので。

授業のやり方もインタラクティブな授業の進行が求められることが多いですね。たとえば、先生がいつも何かを問いかけてきます。一方的に講義を聞くという感じではないですね。
同時に、学生からの質問や発言も多いですね。日本だと静かな学生が多いですが、こちらの学生はカジュアルに授業中に発言しますね。わからないところがあったり、疑問に思うことがあれば、積極的に発言をする学生が多いです。
質問や発言が多くても講師は歓迎していますし、これらが進行を妨げるというような見方をされることは少ないですね。逆に学生が静かなほうが講師が学生のモチベーションや理解度を心配してしまうというような雰囲気ですね。

TAKさんのインタビュー、21日(日)更新の第7回へと続きます。


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