私と似て非なる人、クウェート人のB君(その2)

(その1)からの続きです。

最後の3つ目の点が、私が最も驚いた点でして、「ポーツマスにこれからスタートしたいビジネスの土台を作ることは、将来的に会社にとってメリットになる」からだそうです。
すなわち、ポーツマスという町にイギリス政府が投資をすることを決めており、それが彼の会社がこれからやっていくビジネスと大きく関連しているそうで、ポーツマスに進出するべく大学の学生になったというのです。

さらに、3年間の学部に入ったのも、学生ビザで少なくとも3年間イギリスに滞在が可能であり、時間をかけてビジネスの基盤が作れるから学部を選んだそうです。
それに伴い、ポーツマスでの情報収集も怠りません。様々なところに出入りし、地元の情報、特に信頼してビジネスを共にできる人を常に探していました。パブで積極的に地元の人と交流すれば自ずと地元の情報が集められる、と教えてくれたのも彼でした。

彼と私では、たとえば、親が創業者である、社会人になってから留学している、仕事のために留学している、と表層的には大きな共通点はありました。しかし、彼の考え方、その経験の深みに触れた後は、いかに自分と彼の間に圧倒的な差があるのか、思い知らされた気がします。

また、彼は「鏡のような人」でした。相手のレベルや話題に応じて、話題を大きく変化させていたと思います。
私がB君のことを、すごいやつだ、と別の友人に語っていると、「B君のどこがすごいの?ただのチャライおじさんやん?」といった返事が返ってきました。
相手が仕事の話をすれば、仕事の話をし、遊びの話をしていれば遊びの話をする、それがB君なのだと思います。

きっと私も、彼の仕事の経験の幅からすれば、非常に低いレベルでしか彼の考えを引き出せていなかったと思います。次にB君に会う時には、より深い話を引き出せるような人間になっていたいと強く思っています。

☆     ☆     ☆     ☆

これまで続けてきました「人を知る、世界を知る」も今回で一区切りです。
現在、新たな企画の記事準備中ですので、まとまり次第投稿を再開したいと思います。その際は変わらずご笑覧頂ければ幸いです。


※ホテル暴風雨の記事へのご意見ご感想をお待ちしております。こちらから