翠巌和尚のマユゲ 3/5話(出典:碧巌録第八則「翠巌夏末示衆」)

翠巌和尚の「ワシのマユゲは残っているか?」という思わせぶりな質問に対し、保福和尚もまた「確信犯なら大丈夫」と思わせぶりな答え方をしたせいで、後世の人たちはさらに混乱させられることになりました。

果たしてこのように答えた保福和尚の真意はどこにあるのでしょうか?

読者の皆さん、私がこう尋ねたからといって保福和尚の発言を文字通りに受け取って検討するようではまるでダメです。

え?「他にやり方があるのか?」ですって?
仕方ありませんね、それでは私が皆さんの眼玉を取り替えて、ものごとをまともに見られるようにしてさしあげましょう。

保福和尚は「確信犯なら大丈夫」と回答することで翠巌和尚が仕掛けたワナを回避したのです。

え?「だからワケのわからん思わせぶりはやめろ!」ですって?(笑)

長慶和尚は「和尚のマユゲは今生え揃った」と答えました。

もしも読者のみなさんが、「これは翠巌和尚のボケに乗っかったわけなので、「マユゲが残っているか?」⇒「むしろボーボーです!」的なやり取りなのでは?」などと考えておられるのであれば、それもまた全然ダメです。

え?「そういうオマエはどうなのか?」ですって?
私には、この問答は剣の達人の前で伝家の宝刀をスラリと抜き放つバトル展開に見えていますよ。(笑)

さて、雲門和尚は「閉店、ガラガラ!」と答えたわけですが、これもまたみごとな対応です。

・・・「普通にワケがわからない」ですって?

雲門和尚は質問されると一言で返す芸風の持ち主でしたが、「一言」といってもその中には必ず三通りの意味が込められていました。

そしてこれこそが「発言」というものの最高のお手本なのです。

言葉通りに受け取ったのでは、いつまでたっても真意をつかむことはできません。

それではいったい、どうしたらよいのか?

それこそ、言葉通りに受け取らないで考えていただかないと!(笑)

―――――つづく

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