相手次第 2/2話(出典:碧巌録第十四則「雲門対一説」)

雪竇和尚はこのエピソードに対して、次のようなポエムを詠みました。

柄のないハンマー、振り下ろしたのはブッダ以来二人目だ。
「相手次第」とは実におみごと! 実に痛快!!
シュメール山の南、瑠璃の大樹の下で大笑い。
伝説のブラックドラゴンもついに角を叩き折られちまった。
素晴らしい! 実に素晴らしい!!
雲門和尚が角のかけらをゲットしたぞ!!

雪竇和尚の言うとおり、「相手次第」は実にみごとな言葉です。
切り立った断崖絶壁のように取りつくしまもなく、百万の軍陣のようにつけ入るスキもありません。

前にも申し上げたような気がしますが、ズドンと腹落ちする回答を得たいというのであれば、質問の形をとって尋ねてはいけません。
問いは答えの中にあり、答えは問いの中にあるからです。

「お釈迦さまが一生涯をかけて教えてくれたものはいったい何か?」という問いを発した僧はなかなかの実力の持ち主ですが、なんと雲門和尚はブッダしか使えないと思われた「柄のないハンマー」を振り下ろすことで答えました。

起世経というお経には次のように書かれています。

「シュメール山の南側、黄金でできた大地に瑠璃色の大樹がそびえ立っている。高さ実に四万六千km、横幅も四万六千km。投げかける樹影は世界の南半分を青く染めあげる。」

さて、雪竇和尚はそんな大樹の下で高らかに笑おうというのですが、雲門和尚が凄い人なのはともかくとして「角のかけらをゲットした」と言ったのはなぜでしょうか?

なぜ「角をまるごと一本」ゲットしたと言わなかったのでしょうか?

そしてその「かけら」は今いったいどこにあるのでしょうか?

答えがわかった人、言ってみなさい。

<相手次第 完>

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