徳山和尚と潙山和尚 4/5話(出典:碧巌録第四則「徳山挟複子」)

さて、徳山和尚は潙山(いさん)和尚に正式に問答を申し入れましたが、潙山和尚が対応しようとしたところで一喝を発し、そのまま振り向いて寺を出ていってしまいました。

これはいったいどう考えたらよいのでしょうか?

一見するとほぼ徳山和尚の独り相撲のようにも見えますが、彼は勝ったのでしょうか?それとも負けたのでしょうか?

潙山和尚はなんだかトボケた対応しかできませんでしたが、これはいったいどう考えたらいいのでしょうか? 勝ち?それとも負け?

雪竇(せっちょう)和尚はこれらのショートコントのようなやりとりに対し、二度「見え透いたやり方だ!」とツッコミを入れましたが、これはいわばコント大会において審査委員長がコメントするようなものです。

その後、潙山和尚はリーダー格の弟子に「昨日のアホはどこへ行った?」と尋ね、リーダーの「アイツはあのまま出て行っちまいましたよ!」との答えに対し、「そうか、アイツはそのうちアイツなりのやりかたで天下に知られるようになるだろうな。」と言いましたが、これは決して徳山和尚を褒め称えて言っているわけではありません。

後に徳山和尚は実際に自分なりのやりかたで天下に知られるようになったわけですが、考えようによっては、徳山和尚は潙山和尚にすっかり見透かされていたということもできるわけです。

雪竇和尚は今回のエピソードに対して次のようなコメントをつけました。

一回見破り、二回見破り、既に凍えそうにサムいのにさらに冷え込ませるとは剣呑剣呑・・・

飛騎将軍こと李広将軍は敵地で捕虜になりながら五体満足で帰還したが、それは誰にでもできることではない。

徳山和尚は全力で逃げようとしたが、潙山和尚から逃れることはできなかったのだ。

そびえ立つ山の頂上で草むらに座り込む・・・ 

わかったか? こら!!

―――――つづく

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