どこから来たの? 1/3話(出典:碧巌録第十則「睦州問僧甚処」)

巌頭和尚は言いました。
「そうだ、そうだ! そうじゃない、そうじゃない! バトル展開になったなら、たとえ雑魚キャラであったとしても皆それぞれが分岐点に立っているのだ!!」

というわけで、もしも上に向かったなら、お釈迦様に弥勒菩薩、文殊菩薩や普賢菩薩、その他大勢の仏たちや歴代の大師匠たちが皆震え上がって無口になり、もしも下に向かったなら、掃き溜めにわいた小虫をはじめとした全生物が一斉に光輝いて絶壁のごとくそびえ立つのです。

それでは上にも下にも行かない場合はどうなるか?

ピタリとあてはまる法則があればよいのですが、適当なものがない場合は似たような事例を探してきて判断するしかありませんね。

ちょっと考えてみたいと思いますので、よろしければしばらくお付き合いくださいませ。

とある僧に睦州和尚が「どこから来たの?」と声をかけたところ、その僧はいきなり大声で一喝してきたそうです。

それを聞いた睦州和尚が「おやおや、ワシはオマエに喝で一本取られちまったな。」と言うと、その僧はさらに一喝したとか。

そこで睦州和尚が「その調子で三回目の喝、四回目の喝をしたあとはどうする?」と言ったところ、その僧が黙ってしまったのを見て、睦州和尚は「なんだこの見掛け倒しめ!!」と言ったとか。

睦州和尚は万事この調子で、修行僧たちは皆、ひと声かけられただけでグウの音も出せなくなってしまったそうです。

またある時、とある僧がやってくるのを見た睦州和尚はいきなり「ハイ、そうやってここに来てしまったことがオマエの根本的な問題だ。本来なら三十叩きの罰を加えるところだが、今回は許してやろう。」と言いました。

またある時は背後から僧に呼びかけて、僧が振り向くと「頭が固いヤツだな!」と言ったとか。

さらにまたある時には弟子たちの前で「わからないならわかるように努力しなさい。で、わかったなら、ワシを裏切るなよ?」と言ったそうですが、どれもみな睦州和尚の親切な人柄が伝わってくるいい話ですよね。

え? どこが親切かよくわからないですって?(笑)

―――――つづく

☆     ☆     ☆     ☆

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