塔のデザイン 5/6話 (出典:碧巌録第十八則「粛宗請塔様」)

雪竇和尚が粛宗(実際は代宗)皇帝に対する耽源和尚の発言に対して入れた四度にわたるツッコミですが、これはいったいどう考えたらよいのでしょうか?
(今どきの人たちにはわからないかもしれませんね・・・)

「湖の南、河の北」とは、いったい何のことでしょうか?
「その間には大量の黄金があって国中に満ちている」とは、いったい何のことでしょうか?
「影のない世界樹の下の巨大な乗り合い船」とは、いったい何のことでしょうか?
「クリスタル御殿に貴方の知り合いは一人もいない」とは、いったい何のことでしょうか?

これが理解できてようやく、この世に生まれてきた甲斐があったというものなのですが。w

「湖の南、河の北」に対する片手で音を出すのはムズカシイ」というツッコミは、勘の鈍い連中のために仕方なくやったことです。

「その間には大量の黄金があって国中に満ちている」に対するこの杖一本で充分」は、かつて長慶和尚が「杖一本持つことができたなら、学問に関する一生の目的は達成されたといってよい」とのセリフを受けたものです。

「影のない世界樹の下の巨大な乗り合い船」に対する海は穏やかで大河は澄んでいる」は、治安のよい村では誰も戸に鍵などかけずに開けっ放しなのと同じことです。

「クリスタル御殿に貴方の知り合いは一人もいない」に対するそれを言っちゃあオシマイだ」は、実は読者のあなた方に対して言っているのです。

え? 全くわけがわからないですって? まぁ、そうでしょうね。(笑)

まぁ、普通は「いや、オシマイって言っているのだから話がオシマイなのでは?」ぐらいの理解が精一杯のところでしょうか。

―――――つづく

☆     ☆     ☆     ☆

※超訳文庫が電子書籍化されました。第1弾は『超訳文庫アングリマーラ Kindle版』(定価250円)です。どうぞよろしくお願いいたします。〈アングリマーラ第1話へ〉