1. ジェレミー・アイアンズ

1986年のアカデミー賞5部門独占の映画「ミッション」(ローランド・ジョフィー監督)は、史実に基づいた宗教映画である。キャッチ「滝の上で起ったことは誰にも語ってはならない」は、見事にこの映画で語られる歴史的悲劇を示している。ごうごうと大瀑布の音を響かせるイグアスの滝(南米)の上で、いったいなにが起ったのか。一言で言えば、国家間の領土を巡る虐殺である。侵略国家の思惑に翻弄されるイエズス会。無抵抗を貫くガブリエル神父と、武器を手にして戦うメンドーサ神父。ジェレミー・アイアンズ演じるガブリエル神父は最後まで神の愛を信じ、一切の武器を手にせず、無抵抗をつらぬく。「力が正しいのなら、この世に愛はない」。彼の言葉と行動は、まさにイエス再来を思わせるような、ほとばしるような魂の叫びとなって観る者の胸を揺さぶる。

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