子どもの急病、あたふたメモ

ここ数日、子どもが漫画みたいな鼻水を出していて、これは風邪をひいたなと思っていたところだった。
日中は元気に走り回ってはいたもののちょっと苦しそうなので、絶叫されながらも以前「鼻吸い革命」でも取り上げた偉大な発明品である電動鼻水吸引器を使ってしばし様子を見ていたが、夜になって今度は耳が痛いと言ってぐずり始めた。
今週もいろいろとあって締め切りギリギリになってこの原稿を書き始めたわけだが、そんなタイミングに限って風邪をひいたり熱を出したりするのが子どもというものである。当たり前だが、小さな子どもには養育者の都合など関係がないのだ。そんなわけで、今回は夜間や休日の子どもの急な病気について書いてみることにした。

子どもが1歳の夏に水疱瘡、手足口病、RSウィルスと立て続けに3つの感染症にかかりほとんど身動きが取れなかった時期もあるが、その頃はまだ言葉もほとんど話せなかったので医師の指示に従って様子を見るより仕方なかった。
しかし今は「いたいー、みみー」と左耳を自分で触っている。どこがどんな状態なのかを自分で説明できるようになったことは大きな成長だと言えるが、こういう具体的な意思疎通ができるようになると、養育者の心理的な負担は急に大きくなる。どういうことかというと、伝えられる情報量が多くなるとその分心配と不安も増してあたふたしてしまうのである。
もちろん子どもにはそれぞれどんな時期でも心配や不安はあるので一概には言えないが、ようやく言葉を発し始めた子どもに「いたーい」と涙ながらに訴えかけられた時、冷静沈着でいられるような鋼の心を持っている養育者は少ないだろう。

このような場面でインターネットがあることは本当に助けになる。症状を検索すれば即時にあらゆる情報が出てくるので、それに照らし合わせて対処の方法を考えることが出来る。もしネットがない時代だったら、と考えると自分のあたふた具合は相当なものになることは間違いないだろう。そして今は夜間や休日の小児救急相談の電話というものもあり、これまでも何度かお世話になった。専門の医師や看護師が話を聞いて指示をしてくれるのでとても助かった記憶がある。

今回の耳の痛みは、症状から考えると3歳くらいまでの子どもに多い、風邪による鼻水から細菌が耳に入ってしまうことで起きる中耳炎である可能性が高いが、もう少し早めに電動鼻水吸引機を使っていたら良かったのかもしれない、などと後悔しても後の祭りである。
熱を計ってみるも、平熱よりもちょっと高い程度だ。取り急ぎの処置としてはそんなに慌てることはなく、炎症を起こしている部分を冷やしたり、あれば鎮痛剤で痛みを抑えるというのが一般的な処置らしい。

以前小児科でもらった薬はもうないので、とりあえず耳の下に小さな保冷剤を当てて冷やすと子どもは少し落ち着ついた。しかしこれから熱が上がる可能性は高く、しばらくは様子を見ることになるだろう。そんなわけで今回は、夜間や休日に子どもの急病であたふたした時に自分を落ち着かせるためのメモである。

:症状を把握する
:情報を集める
:対処の方法を考える
:実行して様子を見る
:心配な場合は子どもの救急電話相談などに連絡(東京は#8000)して指示に従う。

そしてあたふたしないために大切なことがあるが、これがなかなか難しい。

:原稿は早めに書いておく。

(by 黒沢秀樹)

※編集部より:全部のおたよりを黒沢秀樹さんが読んでいらっしゃいます。連載のご感想、黒沢さんへの応援メッセージなど何でもお寄せください。<コメントフォーム
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