猫の慢性腎臓病の薬。フォルテコールと球形吸着炭マイラン。

血圧を下げる薬 フォルテコール

前回は療法食のことを書いたが、猫の慢性腎臓病(腎不全)対策のもうひとつの柱はお薬だ。

慢性腎臓病になると血圧が上がるらしい。それを放置すると血管がどんどん傷んでしまう。だから血圧を下げる目的でフォルテコールという薬を処方してもらっている。

ロイヤルカナンの療法食は喜んで食べてくれたうちの猫だが、お薬はそう簡単ではなかった。
体重が3キロ以下のムギはフォルテコール5㎎錠の半分を、1日に1回飲むように言われたが、どうも気に入らないようで、ごはんに混ぜて出すと必ず、舌でよりわけて錠剤だけ残してしまう。
先生に相談するとすりつぶして粉末にしてくれた。これをごはんにふりかければ、よりわけることはできない。そのかわり、ごはんごと食べないという抗議活動がありえるのが問題点。

先生から、いつものごはんに薬を入れることの危険性についても聞いていた。薬が嫌だと、それが一緒に入っていることで、お気に入りだったごはんまで嫌になってしまうことがあるらしい。嫌な味のイメージがついてしまうとそれを振り払えないということだろうか。

だから薬はいつものごはん(ロイヤルカナン腎臓サポート)ではなく、別種のフードに混ぜてあげることにした。それは1日1回少量だから、腎臓に配慮したフードでなくても大丈夫とのことだった。
シーバもチュールも使ってみた。少量の美味しいものに混ぜて薬を飲んでもらう作戦だ。
最初のうちはうまくいった。とくにシーバは元々好きだっただけに、2粒をふやかし粉末の薬をかけてあげるとけっこう食べた。
しかし1年2年たつと、だんだん食べさせるのに苦労するようになってきた。薬の入っていないフードのときとは明らかに食いつきが違う。

でもまあ、ふやけ方や温度をムギの好みにぴったり合わせたり(職人技の域になってきた)、お皿から食べなかったら1粒ずつ手にのせて出してあげたりして、何とか食べてもらっている。なにより、おなかがすごく減ってくれば嫌々でも食べてくれる。

いまのところ、強固なハンガーストライキにはあわずにすんでいる。

球形吸着炭マイランで老廃物の元を吸着

フォルテコールのほかにもうひとつ飲ませているのが球形吸着炭マイランだ。クレメジンという製品のジェネリックらしい。これも腎臓の負担を減らすためのもので、食事に含まれる老廃物の元となる物質を腸内で吸着し、便と一緒に体外に出してくれる。

1日に1カプセル(200mg)を与えればいいのだが、ムギはカプセルを飲もうとしないので、カプセルを開け、中の活性炭粉末だけをフードにかけて与えている。先生からそれでも問題ないと言われている。

一度にだとフードが真っ黒になってしまうから、毎食に少しずつ(一日5食なら5分の1カプセルずつ)かけている。この量ならムギはまったく嫌がるそぶりはない。でも猫によっては嫌いな子もいるらしいから、猫それぞれなのだと思う。
活性炭は薬(フォルテコール)の成分も吸着してしまうので、薬を入れたフードには入れないし、薬を入れたフードの前後30分は、活性炭入りのフードはあげない。

1年くらい前から、お薬(フォルテコール)入りごはんに亜麻仁油を3滴かけている。これは別に獣医の先生の推奨ではない。亜麻仁油に入っているオメガ3脂肪酸は人間の健康によいと言われていて、ネットで見ると猫にあげている人もいるのであげるようになった。
ロイヤルカナン腎臓サポートにもオメガ3脂肪酸(EPA、DHA)が入っているから少なくとも悪くはないだろうと考えている。
目やにが出がちなせいで鼻のわきの毛がハゲていたのが改善した気がする。全身の毛つやも20歳にしてはいいと思う。亜麻仁油のおかげかはわからないけれど。

猫の腎臓病の薬はほかにもいろいろある。先生からセミントラ、ラプロスなども紹介してもらった。効果は猫によるし、どれが決定的にいいということはないらしい。もちろん高価ならいい薬というわけでもない。
療法食と同じで、まずは猫が嫌がらず食べてくれるかが重要だろう。食べてくれれば何とかなる、という気がする。

人間は健康のため必要だと思えば苦い薬も飲むが、猫はそんなことはわからない。嫌なものを我慢して飲んでくれたりはしない。
だからムギがフォルテコールと球形吸着炭マイランを嫌々ながらでも飲んでくれるのは本当に助かるし、そのおかげで1000日生きてこられたのだとしみじみ思う。

20歳の高齢猫ムギ。夢の中。

ムギ。美味しいものの夢を見ているのかな?

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