【 魔の趣味-2 】
…………………………… 「辰星落々」(シンセイラクラク)という言葉がある。「辰星」とは夜明けの空に残っている星のことを言う。空が明るく...
「魔」の一字をこよなく愛する筆者が語る様々な魔の話。垣間のぞくダークサイドをお楽しみください。
…………………………… 「辰星落々」(シンセイラクラク)という言葉がある。「辰星」とは夜明けの空に残っている星のことを言う。空が明るく...
………………………… 「警察」が逝った。葬式の数日後にそれを知った。 「警察」とはニックネームである。「魔談」第1作「魔の踏切」に登...
………………………… 仕事に集中しなければならない夜だった。右手でマウスを動かしつつ、左手のサンドイッチで夕食を済まそうと予定していた...
………………………… 若干屈折した自分勝手な心理だとは思うのだが、依頼者の家庭に重大な問題の数々が内包されており、それを知るにつれて私...
………………………… 「自分の耳を疑う」という言葉がある。まさにその状況だった。室内を流れているオールデイズがスッと耳から遠のいた。カ...
………………………… たまに「ドーナツでお茶していこう」と思うことがある。「ミスタードーナツ」というお店が世に出てくる前は、そんなこと...
………………………… こんな経験はないだろうか。 誰かと話をしている。あるいはテレビを見ている。あるいは電車に乗って吊革を握り、ぼん...
………………………… 「あの子は……中学生になってセーラー服を着るようになった頃ですが……少しずつおかしくなって……」 「おかしくな...
………………………… 母親の背後に人影があり、父親かと思ったがそうではなく店員だった。彼女は微笑して席についた。ひとりでここに来たこと...
………………………… 重大深刻な問題に直面し、その打開策がどうにも打ち出せない。……そんなとき、「この手を使うしかない」という秘策があ...