今回はポーランド出身のカットさんにお話を伺いました。彼女は働いて生計を立てながら、将来の目標のために大学に通う社会人大学生です。
少なくとも今まではEU加盟国の人はイギリスに大変入国しやすかったですし、大学にも入りやすかった経緯があります。しかし、たとえそのような制度があったとしても、言葉も文化も違う国に移り住み、働きながら大学に通うのが簡単でないことは、容易に想像がつきます。
そんなカットさんのインタビュー、お楽しみください。
Q,これまでの経歴を教えてください。
ポーランドで高校を卒業して、20歳の時にイギリスに来ました。当時は特にやりたいことも決まっていなかったので、働きながらカレッジで色々と学んでいました。ボディーマッサージ、科学の基礎、フィジカルサイエンス等、まとまりがなかったですね(苦笑)。
しかし、徐々に医療行為に興味を持ち、将来的に病院か、スポーツ選手のフィジカルケアをする仕事につきたいと思い、ポーツマス大学に入学し、スポーツサイエンスを学んでいます。
Q,なぜ、イギリスだったのですか?
ポーランドで英語を勉強していたのと、兄がこちらに住んでいたのが切っ掛けです。特に観光で兄を訪ねたとき、良い国だと思ったので移り住みました。
Q,卒業後どうしたいですか?
ポーツマス大学の大学院に進学予定です。
その後は、イギリスで医療関係の仕事につきたいですね。
Q,イギリスに滞在していて自国が恋しくなることはありますか?
それはないですね。まだ大学も卒業できていないですし、このまま帰国してもスーパーくらいでしか働けません。戻るとしてもちゃんとした学歴や経験を積んでからでないと意味がありません。
家族や友人が恋しくなることはありますが、スカイプやフェイスブックなどでもコンタクトできますしね。
Q,自国とイギリスとの大きな違いはどんなところでしょうか。
一番大きな違いは、イギリスはマルチカルチャーな国であることです。
ポーランドではポーランド人しかいないし、99%がカトリックです。しかし、イギリスはポーランド人も含めて様々な国の人がいて、その結果宗教も多種多様な人が混ざっていますよね。
あとは、交通網が発達していますね。
Q,イギリスと比べ、自国の良いところはどんなところでしょうか。
自然がきれいです。特にポーランドでは山がきれいです。
また、ポーランドの方が通貨が安いのもあり、生活費はかからないですね。
ちなみに、ポーランドの通貨はユーロに移行していない、というか経済の状況から使用を認められていないので、独自通貨のズウォティというものを使っています。
あと、食事はポーランドの方がおいしいですね。
カットさんインタビュー、13日(日)更新の後編へと続きます。