今回はルーマニア出身のA君の紹介です。
年齢は20歳そこそこの若者で、クラスメイトの中では珍しく社会人経験の無い学生でした。
ただ、そんなことは問題にならないくらい、彼は非常に冷静かつ論理的に話ができ、クラスメイトの中でもひときわ輝く存在でした。
まず彼に関して驚かされたのが、その英語力です。
彼はルーマニア人ですが、英語に全く訛りがないため、もしイギリス人だと言われれば、信じたと思います。
彼に限らず、ヨーロッパ人は非常に語学が達者ですね。陸続きの国なので、他の言語に触れる機会が多いということはあるのだと思いますが、3カ国語、4カ国語話せる人はざらにいます。
ただ、それでも、あまり流暢と言えないケースも多く、大なり小なり母国語に影響されるのですが、彼の場合は全く癖の無い英語を話していました。
A君は、ルーマニアでも有数の大学を卒業した後、ポーツマス大学の大学院に入学しました。
なぜそんなにも優秀な彼がイギリスに来たかというと、ルーマニアの中では仕事は大変限られているからだそうです。従って、ルーマニアでいい企業に就職できれば良し、ダメだったとしても起業できるようにするため、ポーツマス大学の大学院を選んだそうです。
そんなA君ですが、実は大の日本通でもあります。
元々は日本のアニメが大好きで、色々見ているうち、日本の文化にも触れたくなり、合気道もやっていたのだとか。
残念ながら日常生活で日本の商品に触れることはなかったそうですが、日本の文化には大変興味があるそうです。
「ワンパンチマンって知ってるか?」と言われて、私は全く反応できませんでした。
日本でのタイトルはワンパンマンで(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3)
当時最新のアニメだったのですが、最新作でもちゃんと海外でも追いかけることができるようですね。
私が海外で出会った若者たちは、日本というと技術や商品というより、アニメも含めた文化面に大変興味を持っていました。これから海外の人と交流する必要がある方々は、そういった文化について学んでおいた方がいいかもしれませんね。
ちなみにルーマニアというと残念ながら治安があまり良くないことでも有名です。
事実、様々なトラブルがおこるようで、旅行者を狙った事件も多くあるようです。
その一方で、ブラショヴのように大変美しい街並みもありますし
(https://www.youtube.com/watch?v=xwNtlYX_iYM)、
ドラキュラ伝説の生まれ故郷でもあります。もし、彼が案内してくれるのなら、また一度訪問してみたいと思います。