今回は、ネパール人のA君を紹介します。
A君の年齢は20才くらい、イギリス生まれのネパール人です。
皆さんは話している相手の体格を気にすることはありますでしょうか。
私の場合、相手の体が大きいと、無意識のうちにプレッシャーを感じてしまうことがあります。
特に白人はとても体格の良い人たちが多いので、彼らと話すことと比べれば結果としてアジア人との方が気楽に話せたりもします。
ただ、そんなアジア人の中でも体のサイズについては国ごとに傾向がありまして、例えば同じ中国人でも背の高い人たちは北部の方の出身だったりします。
そして、今回のA君も含めたネパール人は、日本人に比べても背の低い人たちがほとんどです。
ただ、彼らに関する限り、体が小さい=身体能力が低い、ということではありません。
実はA君のようなネパール人がイギリスにはたくさんいるのですが、彼らはグルカ兵というイギリス軍の中でも勇猛果敢で名の通った兵士の子孫なのです。ちなみに、グルカ兵は旧日本軍とも太平洋戦争の際に戦火を交えています。
グルカ兵として勤務したネパール人には、イギリスでの市民権が与えられます。そして、イギリスで生まれたグルカ兵の子孫が、そのままイギリスで育っているという状況です。
ですので、イギリス生まれのネパール人は、あまりネパールにはルーツがなく(勿論ネパール語は話せます)、イギリスで育った学生です。ちなみに、A君の場合、お父さんの配属地の関係で、生まれた地は香港だったそうで、香港の市民権も持っています。
そんなバックグランドを持つA君ですが、いまどきこんな純朴な学生がいるのかと思うくらい、真面目な好青年でした。
勿論個人差はありますが、ネパール人は非常に温厚な人が多く、あまり他の人たちとトラブルとなったという話を聞きません。
その中でも、A君は特にまじめな好青年でした。周りにいる適当なイギリス人(苦笑)の影響を全く受けません。
実は彼は、一緒にキックボクシングの練習をしていた仲でもあるのですが、ともすれば私は練習中にすぐに手を抜きたくなるのですが、彼は妥協を一切しません。お蔭で練習中に何度も吐きそうになりました(苦笑)。
そんなA君は人工知能などについて学ぶエンジニアで、将来的にはイギリスで仕事を見つけたいそうです。私のようにイギリスにルーツの全くない外国人ではないので、ビザの問題もなく、仕事も見つけられると思います。
いつになるかはわかりませんが、また一緒にキックボクシングで汗を流したいなぁと思うA君です。