今回は韓国人のA君を紹介したいと思います。
実は、A君とは約4年ほど前に会ったのが、初めての出会いでした。
当時、アメリカのワシントンで開催されていました国際交流イベントに参加した際に知り合いました。
しかしその後、特に連絡を取り合うこともなかったのですが、なんとたまたま私がロンドンに遊びに出た際に、地下鉄の駅でばったり再会しました。
ロンドンに行く日が一日でもずれていたら、あるいは地下鉄が少しでも前後していたら会うことはなかったので、まさに奇跡のような再会です。
そんなA君は自分で起業しており、韓国製の商品を世界の様々な国に販売するビジネスをしています。結果、世界中の人々と国境を越えてビジネスをしています。
一度、日本人、イギリス人、中国人のビジネスの仕方の違いについて教えてもらったことがありました。たとえば、日本人とイギリス人の値段交渉の仕方は似ているんだそうです。細部まで値段の理由を知り、理屈で攻めてくるところが似ているんだとか。一方で、中国人の場合値段の交渉は理不尽なことも多いが、その代わり買うと決めたときのスピードは非常に早く、とんでもない額の注文が来たりすることもあるとのことでした。
そんなインターナショナルに活躍するA君でも、日韓の話になると様々な興味深い話がでてきます。
彼はもともとイギリスの大学、大学院で学んでいたのですが、なぜイギリスの大学を選んだのか?と聞くと、なんと日本初の総理大臣でもある伊藤博文が学んでいたから、というわけです。なんでも伊藤博文に負けるわけにはいかない、といった思いもあり、イギリスを選んだのだとか。
その歴史観が少なくとも私と相いれることはないですが、韓国の若者世代のアイデアを知る上では非常に興味深いものでした。
友達同士の話において、そこまで切り込む必要はないとは思います。ただ、歴史の話も含めて、根底にある考え方が全く異なる可能性があることは、少なくとも知っておく必要があるなぁと思わされた人でもあります。
韓国、近いですし、仕事の関係でも訪ねることもあります。また近い将来、彼と再会する日もあると思います。