マルコス君インタビュー第3回、最終回です。
Q,あなたにとって自国とはどのような存在ですか?
中国は大切な国ではありますが、中国に縛られたいとも思いません。
将来中国の企業で働くことがあったとして、それはその企業が私にとり魅力的だったからです。必ずしも中国で働く必要はないと思っています。
特に、政府関連では絶対に働きたくないです。わずか数ヶ月でしたが、アルバイトとして働いたときに身に染みました。
基本的に、ほとんどの人々が、能力ではなく、コネクションでその地位についています。また仕事ができない人々が高い地位につき、下の人たちはその人たちに媚を売る、はっきり言ってしまえば、物とお金を渡し、気に入られることで出世していきます。あの世界では私は働くことはできないです。
Q,あなたがこれから生きていくためには、どんなスキルが必要だと思いますか?
まず、言語力が大切だと思います。
多くの言語が話せれば話せるほど、様々な機会を手にすることができると思います。
その上で、学習能力が必要だと思います。どんな人でも最初から完璧にできません。
そこで学習能力があれば、たとえ困難にぶつかったとしても、自分で学び仕事をこなし、そしてさらなるチャンスがもらえると思います。
Q,日本について、どんなイメージを抱いていますか? まずはネガティブなイメージを教えてください。
なんでも物が高いというイメージがあります。中国では、この時期にスイカをよく食べますが、一玉買っても1£(約150円)もしません。スターバックスのようなブランドは別ですが、ローカルのお店であれば、ほとんどの飲料も1ポンドもしません。中国と比べると、日本は非常に割高だと思います。
また、社会におけるストレスも酷いと聞きます。特に労働者は、遅くまで働き、自由もないと聞きます。その結果、自殺する人が多いとも聞きます。
ただまぁそれを聞いても、日本で働いてみたいと思いますが(苦笑)。
Q,最後に、日本について抱くポジティブなイメージも教えてください。
まず、日本人はマナーがいいと思います。
また、ビジネスの世界でも日本は大変有名ですね。まず品質が高いものが多いです。
そして、デザインの分野でも様々な素晴らしいデザインが、日本から生まれてきています。
最近だと日本のロボットテクノロジーは非常に有名ですよね。
また、文化を継続する能力は素晴らしいと思います。
たしかに日本の文化のオリジナルは中国から渡ったものかもしれませんが、日本はそれを継続しています。その結果、もはや中国では廃れてしまった文化でも、日本では継承されていたりします。その文化が多くの人々を魅了するんだと思います。
マルコスさん、ありがとうございました!