今回はシンガポール出身のイライザさんへのインタビューです。
我々の英語がそうであるように、非ネイティブの外国人が学ぶ英語も母語の影響を大きく受けます。
中東の人たち(アラビア語が母語)の英語は出身国を問わず似ていますし、中国人の英語も似たようなアクセントがあります。
そしてこれは英語だけの話ではなく、日本語を学ぶ外国人でも同じです。
日本語をよく学んでいて、教鞭をとるような人でも、すぐに外国人とわかるアクセントやイントネーションが混じっています。
しかし、イライザさんの日本語はイントネーションやアクセントがとてもナチュラルで、最初は日系人や日本人かと勘違いしたほどでした。
そのため、今までのインタビューは英語で聞き取りをしていましたが、今回は日本語でやり取りをしています。すると聞き出せる情報の深みが分厚くなったように思います。
現状の私の英語力では、相手の言っていることを理解するだけで精いっぱいで、そこから自分で深く考えて、さらに掘り下げる質問をすることが難しいということを思い知らされたように思います。
改めて、もっと英語力を向上させなければならないと思わされました。
イライザさんのインタビュー、是非ご一読ください。
Q,これまでの経歴を教えてください。
大学に入る前に、ラッフルズホテルというところで働いていました。
大学は、シンガポールにあるオーストラリアの大学のブランチを卒業しました 。観光学について学んでいました。
その後、日系企業のシンガポール支社で働いた後、ポーツマス大学大学院に入学しました。
Q,日本の企業で働いてみてどうでしたか?
とてもよいイメージをもっています。
人事系の仕事をしていて、5人のチームのうち、3人は日本人だったのですが、特に日本の文化を押し付けられることもなく、とても働きやすかったです 。ただし、仕事量は多かったですね…(苦笑)。
あと、日本人はよく働くなぁというイメージも持ちました。シンガポール人は基本的に残業をする文化は無いのですが、日本人はよく残業をしていましたね。
Q,なぜ、会社を辞めてまで留学しましたか。
翻訳、それも日本語から英語への翻訳について学びたいと思い、ポーツマス大学に入学しました。大学院の卒業後、日本の翻訳会社で就職することが決まっています。
Q,なぜ、イギリスへの留学だったのでしょうか。
まず英語が母語の国で、英語をちゃんと学びたいと思ったからです。
シンガポール人も英語は使いますが、やはりアクセントや言い回しが違います。私はアメリカ英語よりもイギリス英語の発音が好きだったので、イギリスにしました。勿論、イギリスの大学院は一年で終わることも大きかったです。貯金を切り崩して留学することになるので、一年で全てが終わることは金銭的にも魅力的でした。
それでイギリスの大学院を色々調べていると、ポーツマス大学には日本人の教授もおり、European Master’s in Translation (EMT)にも認められている大学院であることがわかりました。またホームページを見る限りエネルギッシュで魅力的な学生が集まっている大学に思えたので、ポーツマス大学にしました。
イライザさんのインタビュー、26日(日)更新の第2回へと続きます。