インタビュー型式で友人を紹介する企画「世界の若者にインタビュー」も今回が最後です。
トリとして登場頂くのは、日本人の留学生のTAKさんです。
TAKさんはもともと日本で社会人をしていて、ポーツマス大学に留学されています。お互いに似たようなバックグランドもあるので、仲良くさせて頂いていました。
若い間に海外を経験しておくことは良いことだと思いますし、社会人になってから留学すると、その後のキャリアや仕事のことなど、どうしても現実的な話に翻弄されてしまいます。
しかし、社会人を経験しているからこそ気づけることもありますし、とくにTAKさんのように仕事を辞めてチャレンジしていると真剣さが違い、結果として学生の時に留学するよりも得られるものも多くなるかもしれません。どんなことでも学ぶのに遅いということはなく、本人の気持ち次第ということだと思います。
色々と話が広がり大変長い記事になってしまいましたが、社会人留学の生の声を是非ご一読ください。
Q,これまでの経歴を教えてください。
もともとは日本の大手監査法人で10年以上公認会計士をしていました。どこかの企業一社のためだけに働くというよりは、外部者として様々な企業に専門家として貢献できる立場に興味を持ち、大学卒業後公認会計士になりました。
会計監査業務は大変ではありましたが、非常にやりがいのある仕事でもありました。会計監査は主にクライアントの決算書が適正かどうかをチェックする仕事です。そのためには決算書に載っている数字だけでなく、クライアント企業の経営戦略や業務の流れ、将来計画などビジネスの実態を理解する必要があります。そういった部分が大変ではありましたが監査の醍醐味でもありました。
また、監査人にはチェックするだけでなくクライアントに事前に助言をして正しい決算書の作成を促す役割も求められています。たとえば、問題の芽を先回りしてつぶし、お客様の決算業務がスムーズに進んだときや、難解な論点をクライアントと協議しながらうまく着地させられた際には達成感を感じました。
Q,なぜ、イギリスに留学しようと思いましたか。
一言でいうとスポーツ業界に携わりたいという思いが強くなったためです。監査法人に数年勤務しているうちに会計以外にも自分の武器になるような専門分野を持ちたいという気持ちが芽生えてきました。
また、もともと個人的にスポーツが好きだったことに加え、親族がプロスポーツ選手を目指していました。そのスポンサー探しや後援会のサポートをしているうちに、スポーツを裏方として支えることの大切さを身をもって感じたことで、スポーツビジネスという分野に強く興味を持つようになりました。
会計士として得た知識も活かしつつ、日本のスポーツビジネスの発展に貢献できる人材になりたいと思うようになった一方で、監査の仕事をしながらスポーツビジネスの専門的な知識を蓄えていくことに難しさも感じていました。
そこで、プレミアリーグなどスポーツビジネスの本場であるイギリスでじっくり体系的にスポーツビジネスについて学びたいと思うようになりました。また、イギリスでは地域にスポーツが根付いているとうイメージを持っていて、そのような文化に直接触れてみたいと思い、思い切ってイギリスに留学したという状況です。
Q,なぜ、ポーツマス大学だったのですか。
イギリスの大学の中でも、スポーツマネージメントについて学べる大学院はそれほど多くないのですが、その中でカリキュラムが充実しているように見えたためポーツマスにしました。
ちなみにスポーツマネージメントとはスポーツ産業全体のことや、関連する組織の運営方法、スポーツイベントの運営などスポーツに関連することは何でも勉強するといった分野です。
あと、ポーツマスには、サッカー元日本代表の川口能活選手が活躍したポーツマスFCがあり、街の名前を知っていたのも多少影響しているかもしれません(苦笑)。
TAKさんのインタビュー、16日(日)更新の第2回へと続きます。
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