留学での学びと気づきとは?

初めまして、柳野嘉秀と申します。

弁理士という世間的には聞きなれない仕事(?)をしていましたが、思い切ってお休みをいただき、現在イギリスのポーツマスというところに留学しています。
昨年の7月から一年弱の滞在ですが、時がたつのが大変早く感じます。

こちらでは、ポーツマス大学の大学院で、“MSc(Master of Science), innovation management and entrepreneurship” というコースを受講しています。

簡単に言いますと、どのようにして新しいビジネスや新商品を起こすのかということを学ぶコースです。
論文の読み込みや学説の研究等、学術的な側面はもちろんですが、新商品を具体的に考えてプレゼンを行ったり、地元の企業とのコラボで新サービスを考案したりと、様々な角度からビジネスの起こし方に触れることができたと思います。

2016年6月現在、全ての授業と全ての課題を終え、修士論文に取り掛かろうとしているところですので、まだ大きな壁は残っていますが、大変学びの多い期間になりました。

一方、学内での学びはもちろんですが、学外での学びも大変大きなものでした。

例えば、私のコースは約20人程度のクラスですが、イギリス以外の出身国で言うと、ナイジェリア、コンゴ、エジプト、カタール、リビア、サウジアラビア、ドイツ、イタリア、ルーマニア、キプロス、タイ、マレーシアと多数に上ります。

大学院が始まる前にも、プレセッショナルコースという語学コースを受けていましたので、こちらに来てから出会った人の出身国を数えれば、30ケ国以上になります。

日本に居たとしたら絶対に交わることのなかった彼らに触れることで、いかに自分が日本というほぼ統一された価値観の国にいたのか、そしてその価値観は必ずしも万国共通でないことを改めて思い知らされました。
あまりに価値観が違いすぎて頭がクラクラしそうになったことが多々あります(苦笑)

しかし、その一方で根底にあるものは同じであると度々感じたことも事実です。

私の専門分野は「知的財産(特許や商標等)」ですが、このような新たな気づきや出会いも、広い意味で「知的財産」と言えると思います。

そんな異国での「知的財産」を少しでも皆様と共有できればと思い、こちらに寄稿させていただくこととなりました。

本ページでは、主にこちらで知り合った人々を週に一度、一人ずつ紹介していきたいと思います。
彼ら彼女らを通じて、その国の文化や考え方の違いも紹介しますので、お付き合いいただければ幸いです。

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