記念すべき一人目は中国人のW君です。
彼は最初に住んだ学生寮の同居人で、私がこちらに来て初めてまともに会話をした友人でもあります。
中国人との同居と聞くと皆さんはどのようなイメージを抱くでしょうか?
正直なところ、私はあまりいいイメージを持っていませんでした。
ステレオタイプなイメージで恐縮ですが、どうしてもうるさい、共有スペースを汚す等といったイメージは付きまといます。
事実、他の寮でトラブルになっている原因を聞くと、中国人が絡んでいるケースが多いです。
まして最初の寮は、トイレ、シャワー、キッチン全てが共有のタイプでした。
先行き非常に不安ではあったのですが…。
幸いなことにW君は、その手のトラブルをおこすタイプの人ではありませんでした。
(冷蔵庫で物を何度か腐らせてくれたことはありましたがw)
当たり前ですが、同じ国出身ではあっても人によって行動のパターンは異なります。
まして中国のように広大な国だと、地域によっても全く考え方や行動が異なったりします。
(例えば北方の人は忍耐強い、大都市出身者はプライドが高い等)
何よりW君、日本のサブカルチャーが大好きなんですね。彼のパソコンの容量は日本のサブカルコンテンツで埋め尽くされていました(苦笑)
二人でビール片手に楽しんだダウンタウンの「笑ってはいけない」が今でも忘れられません。
何も外国人とのコミュニケーションに限った話ではありませんが、何か共通点を見つけて話をしていく、ということは外国人との間でコミュニケーションを図る上で大切な点かと思います。
特に中国人の若者は、W君のように日本のサブカルが大好き、という人が多いです。
今後中国人と親しくなりたい場合には、アニメの話でも振ってみると共感が生まれるかもしれませんね。
もちろん中国人と日本人ですから、考え方が違うことはままあります。私自身、様々な理解不能な中国風の文化を聞き、驚いたこともありました。
しかし、同じく同居人であった中東出身の二人と比べれば誤差の範囲内であったりもします。
彼ら二人は敬虔なムスリムです。従って宗教の話を少しでもするとエキサイトするというかなんというか…。
たとえば、ダーウィンの進化論なんかは宗教の関係で彼らの国では否定されているようなのです。従って、私がぽろっと人間の先祖って猿だよねって言ったら猛烈にかみつかれました。それは似非科学であると(苦笑)
でも中国では基本的に進化論を教えているらしく、中国では普通の考え方だよ、とW君に言ってもらえたのでちょっと安心しました。
宗教は、インターナショナルな世界で生きていく上で大きなテーマになっていますので、また後日もう少し詳しく書いてみたいと思いますが、少なくとも中国人と宗教について話している限り、さほど大きな違和感を感じませんでした。
中国と日本は近くて遠い国というイメージがありますし、実際お互いに考え方や文化の違いには注意する必要があります。
しかし、少なくとも日本人である私と中国人であるW君は分かり合えていたと思います。
いかがだったでしょうか。このような形で週に一度、こちらで知り合った人々を紹介していこうと思いますので、よろしくお付き合いください。
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