イライザさんのインタビュー第3回です。第2回はこちらへ。
Q,シンガポールとイギリスの大きな違いはどんなところですか?
イギリスだと、基本的に英語に囲まれて暮らすことになるのが大きな違いでした。
勿論、シンガポールでも英語が公用語ですし、何かを話すのも調べるのも英語になります。
ただ、周りに色々な人種の人たちがいるので、英語以外の言語もよく使います。
例えば家族や友達と話すときは、中国語。職場では英語、日本の友達とは日本語のような感じになります。しかし、イギリスではほぼ英語だけになりますね。
Q,イギリスの方がシンガポールよりいいと思うところはどんなところですか?
イギリスの人の方がフレンドリーで親切な気がします。
例えば、お店で買い物をするときに小さなことであっても会話が発生しますね。 店員さんが“How are you?”とよく聞いてきます。シンガポールではそんなことはあまりないですね。
Q,逆にシンガポールの方がいいところはどんなところでしょうか?
シンガポールだとお店が遅くまで開いていますね。
特に、レストランがイギリスだと閉まるのが早くて困ります。シンガポールでは、例えばマンションの一階に「コーヒーショップ」と呼ばれるお店があって、遅くまで開いていますね。コーヒーショップという名前ですが、いわゆる喫茶店ではなく、色々なご飯も食べることができます。
Q,シンガポールとはどんな存在ですか?
故郷ですし、死ぬときはシンガポールで死にたいですね。
ただ、若いうちに他の国にいき、様々なことに挑戦してみたいという思いもあります。
基本的にシンガポール人はリスクを嫌うんですけどね(苦笑)。
Q,シンガポール人がリスクを嫌うというと?
シンガポールでは国全体の発展を考えるため、国から与えられるルールが厳しく、不正を許さない体制になっています。結果として、国民もそのルールに従って生きていく、ということが当たり前になっているんだと思います。
シンガポールは一つの大きな会社だと思ってもらえればわかりやすいと思います。会社から従業員に規則が与えられ統制されるのと同様、シンガポール国民も国から統制されます。そのため、表現の自由なども制限されることもありますね。
例えば、最近ではリーカンユー元首相を批判したビデオを投稿したユーチューバーが逮捕されて話題になりました。デモやストライキをするとしても政府の許可が必要ですが、許可はなかなか下りないでしょうね…。
ただし、シンガポールは非常に小さい国なので、国が発展するためにはその方針が大切だと思いますし、結果として規制がかかるのも致し方ないと思います。
イライザさんのインタビュー、3月12日(日)更新の第4回へと続きます。