ポーツマスってどんな街?

今回と次回でポーツマスポーツマス大学について紹介してみたいと思います。

皆さんはポーツマスと聞いてどこを思い浮かべるでしょうか?
私は初めてポーツマス大学のことを知った時、てっきりポーツマス条約が締結されたポーツマスにある大学と思っていました。地理と世界史の勉強は必要ですね(苦笑)

ポーツマスはイギリスの南部に位置する港町で、ロンドンからは電車で約2時間の距離です。(ちなみにポーツマス条約のポーツマスはアメリカ東海岸の街です)

英国ポーツマス地図

赤がポーツマス。wikipediaより引用

http://www.visitportsmouth.co.uk/

イギリスというと天気が悪い、雨ばかりというイメージを持つかもしれませんが、少なくともポーツマスでは、特に夏場は日差しもあり、皆がビーチや公園に日光浴に行ったりします。

従って、お隣のサウザンプトンと共に、イギリスの夏場の観光地になります(ちなみにサウザンプトンはかのタイタニック号が出港した港でもあります)。

海水浴もできますが、主に富裕層がヨットやフェリーをこちらに置いているみたいですね。また、ポーツマスからホバークラフト等で移動するワイト島は、避暑地としても有名で夏場はイギリス中から人が集まるようです。
http://www.visitisleofwight.co.uk/

これら観光業と、海運業(フランスへの船が出ていたりします)がポーツマスにおける主要な産業になっています。

ポーツマスのシンボル スピニカタワー

ポーツマスのシンボル スピニカタワー

また、ポーツマスは軍港でも有名な街でして、長年ロイヤルネイビーの重要な拠点の一つでした。イギリス王政史上でも一、二位を争う有名人ヘンリー八世が投資をして整えたのに端を発し、ナポレオン皇帝率いるフランス海軍との戦いに勝利したトラファルガーの戦いや、第二次大戦の大きなターニングポイントになるノルマンディー上陸作戦にも大きく関与している港です。

ちなみに嘘かまことか、日本の肉じゃがの発祥の地もこちらポーツマスであると言われています。東郷平八郎提督がポーツマスに留学した際、こちらで食べたビーフシチューに感動して、海軍でも作らせたのが肉じゃがの起源なんだとか。

そんなわけで、現在でも多くの軍艦が出入りしており、日本の護衛艦も昨年入港したようです(授業中に、外から突然君が代が聞こえてきてびっくりしました、苦笑)。また、多くの戦争に関する博物館もあり、その中でも最大のヒストリックヤードでは、トラファルガーの海戦でネルソン提督率いるイギリス海軍の旗艦を務めたビクトリー号なども展示されています。
http://www.visitportsmouth.co.uk/things-to-do/portsmouth-historic-dockyard-p54183

また、ポーツマスは大学の町としての側面もあります。ポーツマス自体は人口20万人くらいで、イギリスの中でもさほど大きな町ではありません。しかし、そのうち約2万人は学生で、昨今では大学自体が町にとっても重要な産業になっているわけですね。特に中国からの留学生が多くおり、街中を歩いていると白人を見かけることより中国人(中華系のアジア人)を見かけることの方が多かったりします。

ポーツマス丘の上

丘の上から街を望む

総じて気候もよく、安全な地域なので(一度カバンをすられそうになりましたが、苦笑)、学生が学ぶには勿論、イギリス人がリタイヤ後にこちらに移り住む場所としてもよい町のようです。
日本からはなかなか遠いとは思いますが、もしイギリスに来られる機会があれば、是非ポーツマスにも足を延ばしてみてください。

☆     ☆     ☆     ☆

※ホテル暴風雨の記事へのご意見ご感想をお待ちしております。こちらから


スポンサーリンク

フォローする