イチダースノクテン 3
「点田くん、もしかして昼食はベーグルだったんじゃない?」円田店長は、普段はドーナツのように丸く金太郎ように健やかな顔をしていているのだが、今、点田の前のその顔は……
浅羽容子による絵と脱力ファンタジー小説。4649どーぞ。
「点田くん、もしかして昼食はベーグルだったんじゃない?」円田店長は、普段はドーナツのように丸く金太郎ように健やかな顔をしていているのだが、今、点田の前のその顔は……
鳩らが舞い上げた砂ぼこりが収まっていく中から西部劇のワンシーンのようにぼんやりと現れて近づいてくる巨大鳩であったが、それは鳩ではなく……
暖かな日差しを受けながら公園のベンチに座っている点田一(てんだ・はじめ)を取り巻くように鳩が集まってきているのだが、点田は鳩が滅法苦手な上に、鳩の狙いが……