マリモちゃん(後編)
女王のおこす火と体に巻き付けているコケのおかげで、マリモ達は凍える事はなくなりました。 火のおかげでマリモ達は暖かい食事をとる事もできたのです。 何年も経ったある日の事です。 いったい最初に...
女王のおこす火と体に巻き付けているコケのおかげで、マリモ達は凍える事はなくなりました。 火のおかげでマリモ達は暖かい食事をとる事もできたのです。 何年も経ったある日の事です。 いったい最初に...
むかしむかし、マリモちゃんは湖の底に住んでいました。 月光が輝くある夏の夜、マリモちゃんが目を覚ますと全身を覆っていた緑のフサフサが無くなっていました。 「あら、なんという事!」 マリモ...
「どうして私を憎む?いや、なぜ正義を憎むのだ?」 と正義の味方が悪党のボスに叫んだ。 悪党のボスは、目を真っ赤にしながら正義の味方を指差して、それに答えた。 「お前が世間知らずだからだ!!・...
小さな女の子に、そのように言われ悪党のボスはギョッとした。 「・・・・なんだと、どうして私が悪党だと分かる?」 「え~?いくら変装をしていても、それぐらい分かるわよ!」 「だとしたら、何故私のサ...
テレビでは連日、正義の味方の活躍が伝えられた。 大人達は正義の味方に声援を送っていたのだが、不思議なのは子供だった。 町の子供達はあまり正義の味方には関心を示さず、悪党のボスにエールを送っていたの...
4歳の頃、双子の弟は兄にこう言った。 「僕、大きくなったら正義の味方になるんだ」 レゴブロックで遊んでいた兄は手を止め弟に聞いた。 「どうしてだい?」 「だって、かっこいいんだもん。テ...
「製造番号をいちいち復唱するのは面倒なので、君の事をテレビ君と呼ばせていただく。・・・・・では、テレビ君、君の罪状は業務上過失致死罪だ。 これはとても罪が重い。君は危険である事を承知で子供を死に至ら...
通称「テレビ君」という新型ロボットが開発、発売されると世界中で話題になり、何百万台も売れた。 「テレビ君」は次世代の新型ロボットで、勿論テレビも見る事も出来れば、ゲームもでき、インターネ...
革命軍のリーダー、ニャ・ケバラは独房に入れられている王を見て、その変わり果てた姿を見て驚いた。 ニャ・ケバラは、食べ物の腐敗臭が漂う王の独房に足を踏み入れた。 王はほとんど視力をなくした白...
猫の貴族達は次第に贅沢な暮らしをするようになり、それとともに、庶民、特に混血種の猫達の生活は苦しくなった。 貴族は庶民から重い税をとりたてるようになり、混血種を上流社会から締め出すような法案まで制定...