今日のお話は前回の「ケルベロス プラス1」の続きなのですが、
さらに先立って、
騒ぎの発端のお話
続いて、海中会議室では何が!?
をお読みいただくとより楽しめるかと存じます。では、はじまりはじまりです!
みなさまこんにちは。
ベルキャプテンのメジロです。
今日はメグロくんとメギくんがどこかへ行ってしまったのでメアカくんに探してもらっています。お客様が少ない日なので困りはしませんが、一体何をしているんでしょうか。
サオー:「メジロくん、あれ、メアカくんじゃないかな?」
メジロ:「あ、あの声は、本当ですね。メアカくんに間違いないですね」
サオー:「ずいぶん慌てているみたいだよ」
メジロ:「そんなに慌ててどうしたっていうの。メグロくんたちはいた?」
メアカ:「キャプテン、それどころじゃありません。さっき、物凄く恐い顔の怪物を見たんです!」
サオー:「恐い顔?ウオーくんじゃないの」
メアカ:「違いますよ、首が四つもあったんですから!あ〜怖かった」
メジロ:「ちょっと、メアカくん、首が四つあるくらいでなんだっていうの。ヤマタノオロチさんがお客様として見えたらどうするつもり?」
メアカ:「えっ、キャプテン、なんですって?えーと、ヤマタノオロチさんですか。そうですね、どの首に初めにご挨拶していいか悩んでしまいます」
メジロ:「それは一番近くの首にご挨拶すればいいんだよ……って話じゃなくて、首が多いくらいで驚いてそんなに大騒ぎしたら、失礼じゃないか」
メアカ:「……は、はい。確かに、おっしゃる通りです。あの、恥ずかしながら私、掌握しておりませんでしたが、今、首が四つあるお客様がご滞在で?」
メジロ:「いや、そんなお客様はいないけど」
メアカ:「やっぱり怪しいじゃないですか!お化け、お化けですよ!」
メジロ:「メアカ君、お化けお化けって、お化けのお客様がいらっしゃったらどう……」
サオー:「まあまあ、二人とも落ち着いて。メアカ君、その四つ首のお化けを見たとき、本当にウオーくん近くにいなかった?」
メアカ:「どうでしたでしょう?まさかウオーさん、実はあと三つ、収納式の首があったんですか!?ってことはひょっとしてサオーさんも……」
サオー:「そんなわけないでしょ。でも、ちょっと心当たりがあるんだよなあ」
メアカ:「四つ首のお知り合いがいらっしゃるんですか。さすがですねえ、サオーさん」
サオー:「うーん、首は四つじゃないんだけど……」
メジロ:「どういうことですか?」
メアカ:「??」
どういうことでしょうね?
「ホテル暴風雨の日々」続きをお楽しみに!