みなさまこんにちは。ホテル暴風雨、ベルボーイのメギです。
年の終わりの12月、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
ホテル暴風雨の年末はこれでなかなか慌しいのです。12月のあのお祭りを静かに過ごされたいお客様方や、1月の大仕事に備えて英気を養いたいとおっしゃるあのお客様方が今年もいらっしゃっているので、なるべく静かに、いつもの通りを保ちたいところなのですが。今日も妙なことが多くて……
メギ:「総支配人、大変です!あ、ジュロウシェフとお話中でしたか、失礼いたしました」
テンペスト:「どうしました、メギくん。慌てて廊下を走らないようにね」
メギ:「あの、お客様から、小さなSLがホテルに来るらしいけれど大丈夫なのかという、妙なお問い合わせが殺到していまして」
テンペスト:「小さなSL……!?まさかメギくんそれは、SSLのことでは?」
テンペスト:「ということと、でもこちらのホテルにご滞在のお客様には特に影響は出ないということ、全員に通達したでしょう」
ジュロウ:「あーあ、メギくん、SSLが小さなSLだなんてそんな噂広めて、困るじゃないの。子供じゃないんだから」
メギ:「ええとその、確かにSSLのお問い合わせもあるのですが、それとは別に……」
テンペスト:「それより今、新年のメニューの相談をしていて、ちょうどきみに来てもらおうと思っていたところでした」
メギ:「えっ、でもあの、SLがですね……」
ジュロウ:「新年のメニューはきのこ料理を増やす予定でね。きのこ採りを手伝って欲しいんだよ。メギくんはもっと料理の修行をして味覚を磨くといいと思うんだが」
テンペスト:「シェフもそうおっしゃっているし、ほら、いつかシェフ・シムシムだってメギくんには才能があると」
メギ:「あの、大変光栄なお話ですしもちろんきのこ採りもいたしますが、そうではなくてですね、本当にホテルの至るところに小さな線路があるだとか、小さなSLを見かけたという噂が絶えないのです」
ジュロウ:「それを早く言いなさいよ!総支配人、なんだか嫌な予感がしてきましたよ」
テンペスト:「ジュロウシェフのそういう予感はまず当たりますからねえ。行ってみましょう!」
「フォッ、フォッ、フォッ、私は愛と夢のメッセンジャー!みなさんどうぞこの幸せの種をお受け取りください!!」
ジュロウ:「うわ〜、思った通りだ、シムシム先生、何をしてるんですかそこで」
シムシム:「ジュロウくん、なぜ私だとわかったんだね!?」
ジュロウ:「ああもうホテルをなんだと思ってるんです、そんなに散らかして」
シムシム:「私はただ、みなさまに幸せの種をお配りしようと思ってね。ハッピー年末年始!」
ジュロウ:「おおざっぱな挨拶ですねえ。だいたい幸せの種って、おおかた中身はごま塩でしょう」
シムシム:「なぜそこまでわかる!?うーむ、腕を上げたな。でも挨拶はこれでいいんだよ。クリスマスだの冬至だのお正月だの色々あるんだからまとめて祝えば」
チヨ:「そうですねえ。イエス様も、たいそう立派な若者でしたがもう2000年前のお方、立派な方は他にもたくさんいらっしゃることですし、みんなまとめて、ね」
ジュロウ:「チヨさん、誰にもわからない思い出話は後でお聞きしますから」
シムシム:「ハッピー年末年始!!」
テンペスト:「なかなかいい挨拶ですね、シェフ・シムシム。みなさま、ハッピー年末年始!!来年もホテル暴風雨をどうぞよろしくお願いいたします」
ジュロウ:「総支配人まで……」
というわけでみなさま、あのSL、シェフ・シムシムが作られたんでしょうか。すごいですね。シェフの小さなSLはさておき、インターネットサイト・心しか泊まれないホテル「ホテル暴風雨」は、より良いサイトにするべく、2018年12月31から2019年1月2日まで、SSL化などのメンテナンス作業のため更新をお休みします。サイトの全部または一部が閲覧できない、リンク切れが起こるなどの問題が予想されますがご了承ください。
本年も大変お世話になりました。来年も引き続き、ホテル暴風雨をどうぞよろしくお願いいたします。メギでした!
変装が趣味・ごま塩大好きなお騒がせ天才シェフ、シムシムさんのお話
なんと小型のロック鳥!シムシムさんの一番弟子、ジュロウさんのお話
など、マンガ・絵とお話のバックナンバーもぜひお楽しみください。
ホテル暴風雨ではみなさまからのお便りをお待ちしております!
「ホテル暴風雨の日々」続きをお楽しみに!