みなさまこんにちは。ドアマンのウオーです。
こちらのお部屋は「スタッフルーム」となっていますが、スタッフルームってどこにあるんだろう?と思われた方はいらっしゃいませんか?
実はスタッフ用の部屋はかなりたくさんあるのです。今はその中のひとつ、客室係の休憩室にきていますよ。ハナさんに頼まれたことがあるのです。
「恐い顔のお面や人形があったら見せてほしい」ということなんですが、何でしょうか?そう言われても、私はたいていのお化けよりは顔が恐いと言われるので、恐いとか恐くないとか、よくわからないんですよね。どうしてそんなことを私に頼むんでしょうねえ。やっぱり顔が恐いから?一応持ってはきたんですが。
ウオー:「こんにちは」
ツボミ:「ウオーさん、いらっしゃい、どうしたんですか?」
ウオー:「えーと、ハナさんはいますか」
ツボミ:「それが、どこに行っちゃったのか姿が見えないんです。まだ仕事があるのに何してるのかなあ?」
ウオー:「実はかくかくしかじかなわけで……」
ツボミ:「ふ〜む、海中会議室で、メグロさんが肝試しをしてるって話をしたら仲間に入りたがっていたから、それと関係あるんでしょうか。もしかしてハナちゃん、会議室にいるのかな?」
ウオー:「肝試しだなんてメグロくん、意外な趣味があるんだなあ。ハナさんは肝試し用の仕掛けを作るのに参考にしたかったのかな。ねえねえツボミさん、実はお気に入りのぬいぐるみを持ってきたんですよ。ぼくはいくらなんでも可愛すぎるかなあと思うんだけど、恐いっていう人もいるもんだから」
ツボミ:「え〜、見せてくださいよ!」
ウオー:「ギリシャの友達にもらった、ケルベロスのぬいぐるみなんだよ」
ツボミ:「うわ〜、可愛いですね♪」
ウオー:「やっぱり?頭が一つでも可愛いのに三つなんてたまらないよね。これじゃあ全然恐くないかなあ」
ツボミ:「そうですねえ。暗闇で見たらちょっと怖いかもしれません。そうだ、暗くして懐中電灯で照らしたらどうでしょう」
ウオー:「それは名案だねえ」
ツボミ:「じゃあ、電気を消すのでそのへんに立ってこっちを向いてくださいね」
ウオー:「オッケー♪」
ツボミ:「うーん、やっぱり可愛いっていうか、そんなに怖くはな……」
ギャーーーーーーーーーー!!!!
ウオー:「ん?何いまの悲鳴」
ツボミ:「メアカさん、だったような気がしますけど」
ウオー:「どうしたのかな?」
ツボミ:「何か用だったんでしょうか。行っちゃいましたけど」
ウオー:「行っちゃったね」
「あかずの間」にはじまった騒動は連鎖して広がっているもようです。
海中会議室での騒ぎの発端はこちらを
そして海中会議室でハナさんは今何を?はこちらをご覧ください!
「ホテル暴風雨の日々」続きをお楽しみに!