はじめまして。中本速ともうします。
二十代のころより詩を書いて十年になります。
詩の雑誌に投稿したりはせず、主に友人たちに見せるだけでしたが、昨年『照らす』(大隅書店)という詩集を出しました。
こちらホテル暴風雨への滞在でも、短くてやさしい詩を皆様にお見せしたいと考えております。
とかく難しくなりがちな、詩。
「ポエム」といえば悪口になるのが世の通例のようであります。
僕はひねくれものの詩人なので、それならば面白いポエムを書いてやろうとうそぶいて、十年間をすごしてきました。
たとえばこんなポエムです。
・・ジャブ
さてここで問題ではありません
はい が答です
まだ届かない問いかけに
あらかじめ放つひとつのジャブ
軽く
シンプルに
痛くないように
はい
誰も聞いてないことに答えるのが詩人です。
恥をさらして恥のさなかで、胸を張るのが詩人です。
ポエムで悪いか。
どうぞよろしくお願いします。