ママは大学院生

今回紹介するのはスーダン出身のRさんです。プレセッショナルコースのクラスメイトだった女性で、年は20代の前半、金融を勉強するためにポーツマス大学に入学していました。

スーダン?どこそれ?とまたしてもなるのではないでしょうか。
正直私も、アフリカ…だったよな?、といったレベルで全くイメージがわきませんでした。

地理的にはアフリカ大陸の北東、紅海に面したアフリカの中でも大きな国の一つです。
ちなみに色々とゴタゴタがあり自衛隊が派遣されたのは「南スーダン」であって、スーダンではありません。アフリカはこのように、似たような名前の国が隣接していたりするので、ややこしいです。

Rさんは南でない方のスーダンからやってきました。
でRさん、これまた敬虔なイスラム教徒なんですね。スーダンがイスラム教徒の国だと初めて知りました。日本に居ると実感できないですが、本当にムスリムの人は多いです。

Rさんはイスラム教徒の中でも特に敬虔な人なのでしょう、学校であれ公園であれ、どこでも時間が来ればお祈りを始めます(イスラム教徒は原則として一日五回お祈りをしないといけません)。教室の隅っこでマットを広げてお祈りをしている彼女の姿はとても印象的でした。

で、このRさん、実は二児の母なのです。イスラム教の国ではまだまだ女性の社会進出は進んでおらず、高校や大学を卒業してすぐに結婚して家庭に入ることが多いようです。
Rさんの場合も高校を出てそのまま家庭に入り、旦那さんのお仕事の関係でイギリスに来たことをきっかけに、ポーツマス大学で勉強するようになったそうです。

家に帰ると子守をしないといけないから、図書館で勉強するんだ、と言っていた姿は印象的でした。家に戻るとベッド+iPadの誘惑に負けてしまう誰かとは大違いです(苦笑)

また、授業中もとても積極的に発言します。たとえ相手が先生であろうとも、意見が違うと思うと議論をしかけます。Rさん、二児の母ではあるものの、クラスの中では年は若い方。まして、専門家である先生に対して、母国語ではない英語で自分の意見を主張する。普通の日本人なら尻込みしそうな環境でも、バンバン発言するのは素直にすごいなーと思いました。

そんなRさんがちらっと日本について言及したことがありました。
なんでも、日本がどうやって発展したのか、そしてどれほどマナーがいいのかを放送したテレビ番組がスーダンであったそうです。

勤勉でまじめでマナーの良い日本人はスーダンで尊敬されているよと言われて、うれしくなりました。もちろん私が日本人だから、そういう話をしてくれたということもあるでしょう。しかし、そういう番組があったのもまた事実です。
これだけインターナショナルな世界であっても、人々は事前に得ている他の国のイメージから抜け出ることは簡単ではありません。
例えば日本人であれば、真面目で礼儀正しいというポジティブなイメージをもたれる反面、何も言わないし何を考えているかわからないというネガティブなイメージを持たれています。ちなみに私の場合は、真面目でおとなしいのが日本人のはずなのに、君は…という違った意味でイメージとのギャップを周りに与えてしまい、戸惑われてしまうことが多いです(苦笑)

よくも悪くもこういったイメージを利用+克服しながら、人間関係を築いていくのがこれからの時代必要なスキルなのかもしれません。

アフリカ諸国は一度も訪れたことがないですが、このスーダンといずれ紹介しますコンゴは、一度友人を訪ねてみたいなぁーと思っている国です。