今回はドイツ人のA君の紹介です。
A君はドイツ出身の男性で年齢は30才くらいです。
もともと(徴兵制に伴う)ドイツ軍従軍ののち、某大手コンサルファームで働き、営業系のコンサル会社を自身で立ち上げている社会人学生でした。自身のコンサルの領域を創業支援に広げたいということと、ポーツマスであれば何か仕事でトラブルがあっても、すぐに(ドイツに)戻れるということで、ポーツマス大学の学生になっていました。
実際、仕事上のトラブルがある度、ぶつぶつ文句を言いながら週末にドイツまで帰国していました。
彼の英語力は、残念ながら他のヨーロッパ人のクラスメートに比べれば、発音に問題があったように思います。彼もまた非常に発音の癖が強い英語を話しており、聞き取るのに非常に苦労しました。なんせ私には彼が he と言っているのか she と言っているのかすら区別がつかないわけですから(苦笑)、会話がなかなか成り立たないことは言うまでもありません。
しかし、彼の場合、前回のH君とは異なり、発音以外は非常に慣れた英語を話しており(仕事で基本的に英語を使っているようなので当たり前ですが)、英語力としては非常に高い能力を持っていました。
また何より彼のキャラクターと知識が人を惹きつけます。グループワーク等まじめな話をしている時は、非常に理屈立てて話をしています。どんなことでもゴールを明確に持っているのでしょうね、そのゴールに向けて最短距離で走ろうとします。時々四角四面過ぎ、かつ押しが強すぎて困るときはありましたが…(苦笑)、それでいて非常にユーモアもあり、常に冗談をいい周りを笑わせています。
結果として、クラスの中でもリーダー的な立場になり、皆が彼の意見を聞きます。
前回でも言及しましたが、結局英語の上手い下手ではないんだと思います。(勿論最低限度は必要ですが)相手が話を聞きたいと思わせるだけのバックグラウンドがあれば、A君に対する私がそうであったように、相手の方から話を聞ききたがります。
ドイツ自体には行ったことはありますが、ミュンヘンしか訪れたことがないので、また彼を訪ねていつかドイツを訪れ、また色々と教えてもらいたいと思います。その時にはもう少し彼の英語が理解できるようになっていたいものですね。