世界の若者にインタビュー 中国人の大学院生、マルコス君(第1回)

今回は中国人の大学院生、マルコス君の紹介です。

人の本音とは普段の生活の中ではなかなか聞き出せないものです。
私自身も普段は、議論になりそうなテーマは触れない傾向にありますので、なおさら表面的な話になってしまいます。

そんな中でマルコス君は、非常に素直に彼の考えを教えてくれました。日本の文化が好きで、日本語も少し知っている彼だからかもしれませんが、なんだか日本の学生と話しているような気になりました。

一方、正直なところ将来についてあまり深く考えていないのかなぁ、という感想も抱きましたが、一方で彼の前向きさは一般的な日本人の学生には見受けられない点のようにも思いました。

よろしければご一読ください。


マルコスさん1

マルコス君

Q,これまでの経歴を教えてください。

北京の大学で三年間勉強したあと、一年間ポーツマスに交換留学生としてきました。学部を卒業した後、さらにポーツマス大学の大学院に進学しました。
中国でもイギリスでもサプライチェーンについて学んでいます。ただ、中国ではビジネススクールだったのに対し、こちらでは数学学科の中で学んでいるので、少し毛色は異なります。
中国でもこちらでも、様々なアルバイトを経験しました。特に中国で少しだけ携わった、政府機関での翻訳業や外国人向けのガイドは、色々な意味で良い経験でしたね。

Q,なぜ、イギリスで学ぶことにしたのですか?

そもそもは、様々な人々や文化に触れたかったからです。そして、中国の大学は様々な大学と提携を結んでいましたが、サプライチェーンについて学べるのは、オーストラリアの大学とポーツマス大学だけでした。オーストラリアの大学を選ばなかったのは…、私はクモとかヘビが苦手なんです(苦笑)。オーストラリアはそういった生き物で有名じゃないですか。だからポーツマス大学にしました。ちなみにマスターをイギリスで引き続き学ぶことにしたのは、イギリスの大学院だと一年で終わるからです。

本当のところ、実はアメリカに行きたかったんです。なぜなら、アメリカ軍に入隊してみたかったからです(苦笑)。子供の頃からかっこいいなぁと思っていたので。アメリカの大学を卒業したら入隊できる可能性があると聞いていたのですが、親に猛反対されました。まぁ当たり前ですよね。

今思うと、「厨二病」だったんだと思います(筆者注:彼は日本語も知っていて、このスラングを実際に言っていました)。
ちなみに、中国軍に入りたいという考えは全然なかったです。私は共産党が嫌いなので、その党に直接関係せざるを得ない仕事はしたくなかったです。

マルコス君インタビュー、22日(日)更新の第2回へと続きます。


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