世界の若者にインタビュー スポーツマネージメントを学ぶTAKさん(第7回)

TAKさんのインタビュー第7回です。第1回はこちらへ


世界の若者にインタビュー

TAKさん

Q,大学院で学んだことで一番面白かったのはなんですか?

今年のメインテーマはスポーツに関するスポンサーシップにしましたのでこれに関連する学習はもちろん興味深いのですが、それとは別に改めてオリンピックを含めたスポーツイベントの意義を学び直すことができたのも非常に面白かったです。

ともすれば、スポーツイベントは経済効果等で語られることが多いですが、そもそもスポーツイベントは地域の住人の誇りや団結力を満たすために古代ローマ時代から綿々と行われてきたものなんだそうです。
根本的かつ精神的な効果があるから、その上にビジネス上のメリットが成り立っているにも関わらず、表面的なことばかりに着目していたなとハッとさせられましたね。

また自分の課題のために、ポーツマスFCに一人でインタビューに行ったのも貴重な経験でした。クラブチームの特定のビジネスプロセスの分析を課題の対象として選んで、依頼メールの宛先を考えたり、メールを送るにしても英語でちゃんとしたビジネスメールを送るところからでしたね。

講師は助言をくれましたが、あとは一人で全部やれというスタイルでした。自身の英語力からするとハードルが高く感じましたし、インタビューをしていてもわからない点もありましたが、録音もできますし、友人のサポートもあり案外なんとかなりました。
今振り返ると課題選定から相手先のインタビュー、レポート作成まで一通り完結できたのは貴重な経験だと思います。

こちらの大学院では授業が10%で、それ以外の90%は自分で学ばないといけないと前年度の留学生から教わっていましたが、本当にその通りでしたね。講師はガイドラインを示してくれるだけで、自分で学んでいかなければなりませんね。
強い目的意識があれば多くのことを学べると思いますし、人によって差が出てくると思いますね。

Q,逆にどんなところが難しいですか?

色々と難しいところはありますが、ディベートが一番難しいですね。イギリス人がナチュラルスピードで白熱して議論を始めると理解するだけで大変で、自分の意見を考えて話すということは非常に困難なのが実情です。
あと、グループワークのミーティングも辛いですね。こちらでも皆すぐに議論をし出すのですが、ついていくのに精一杯で、急に発言を求められても固まってしまいます。
日本にいる時はミーティング等で自らの意見を言いたがるタイプだったので、英語力の問題で議論に入り込めないのは非常にもどかしい気持ちになりますね。

また、日本人に比べると、他の国の人たちはズバッと自分の意見を言う人が多いです。
たとえば、人の意見を否定するときでも、あまり前置きをおかずにまず”No”とズバッと全否定したりするのは日本とは異なる文化ですよね。最初はちょっとへこみましたね(苦笑)。
議論の核心部分に入り込むのは難しいためグループの中では積極的に事務系の作業を引き受けたりしています。エクセルシートやパワーポイントなどの資料作成を引き受けることでグループの一員としてグループに貢献していこうとしています。

TAKさんのインタビュー、28日(日)更新の第8回がいよいよ最終回となります。どうぞお楽しみに!


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