「我々が心の内に持っているのが悪魔である。そのほかに悪魔はいない。」
アンデルセンの言葉だそうです。
毎回冒頭に引用される名言のチョイスにも痺れる「悪魔談」、第5回となりました。
どうも著者である北野玲様の思惑を超えて長いシリーズとなっていきそうな香りがいたします。
作品というのはある意味作者を超えていくもの。
簡単に飼いならされるようならそれはきっと大した作品ではないのです。
作者と作品が喰うか喰われるかの凄絶な闘争を繰り広げる。
そんな創作を目の当たりにすることこそ、鑑賞の醍醐味と言えるのではないでしょうか。
1666号室、北野玲様「悪魔談(5)」更新です。