花火師3

花火師3

これは何かの冗談なのか遊びなのか、と弟子は思ったのだが、 しかしどうやら花火師は真剣なようだった。 真剣だという事は、とうとう気がふれたのかと、弟子は不安になりながら恐る恐る聞いた。 「・・・先...

花火師2

花火師2

花火師は胸元のポケットから、ニコチン30mgのタバコを取り出し、火をつけた。そして花火師は深々とその煙を肺の奥深くまで吸い込み、煙を吐き出し言った。 「・・・お前にはまだ話していないが、今晩...

花火師1

花火師1

白髪まじりの眼光が鋭いその男は、国一番の花火師だった。 その花火師の右に出る者は誰も居ないと言われており、花火大会の季節になると花火師は花火を打ち上げる為、国中を旅して回っていた。 今...