みなさまこんにちは。ギャラリストのユメコです。
毎日とても暑いので、少し涼しくなった夜に、月や星を見ながら散歩をするのが楽しみです。今月のBFUギャラリーでは、はそんな気分にぴったりの、涼しげな展覧会をしていますよ。
ムラタユキトシ個展「星 月 夜」です!今回は図録の販売もしています。ぜひご覧くださいね。(2017年7月いっぱい展示します)
ムラタさんの絵は、未来の風景のようにも見えて、でもすごく懐かしい感じがしませんか。古めかしい建造物が描かれているためもあるのでしょうが、「芸術とは未来に向かって振り返ること」なんて、誰が言っていたのか忘れてしまいましたが、そんな言葉を思い出します。
懐かしいといえば、わけあって古い写真が出てきまして、眺めていると本当に懐かしくて、時の過ぎるのはあっという間だなあと思っているところです。月や星に比べたら、私たちの時計はとても速く進みますよね。
こんにちは。
ユメコ:「いらっしゃいませ。バベルさん、謎めいた発言をしたおかげでホテル中が大騒ぎじゃないですか、うふふふふ」
バベル:「そうですね、面白いことになってきました。それはそうと、その写真、きれいですねえ」
ユメコ:「ありがとうございます。もう随分前の写真なんですよ。世紀末頃の」
バベル:「というと、今が2017年ですから、20年くらい前ですか?」
ユメコ:「違いますよ、前々世紀の末ですから」
バベル:「ええっ?確かにちょっと色あせていますが……その頃もうカラー写真があったんですね」
ユメコ:「人間界ではまだ実用化していませんでしたが、神獣・幻獣界ではだいぶ普及して、流行していましたよ」
バベル:「人間界の先を行っていたんですね」
ユメコ:「そういうこともありますし、人間界の真似をした流行も多かったですよ。たとえばこの頃、さかんに万国博覧会が開催されました」
バベル:「あっ、思い出しました!オーナーに聞いたんですが、この写真、もしかして……」
ユメコ:「そうなんです、前回もお知らせした通り今、『どうぶつ図書館展』という展覧会にウオーさんとサオーさん、ウルミさん、そして私のポートレイトが出展されているんです。その資料のためにと頼まれて引っ張り出してきた写真です」
バベル:「バクというのは伝説上の生きものが先にあって、それに姿が似ているため、マレーバクなどの動物に命名されたとも、その逆であるとも言われているそうですね」
ユメコ:「はい、幻獣のバクは中国生まれです」
バベル:「でも、夢を食べるのはニッポンのバクだけということで、万博ばやりの時代、ユメコさんはニッポンから来た夢を食べるバクとしてヨーロッパで大人気でモテモテだったと」
ユメコ:「いやだ〜そんな大げさなことじゃありませんよ。でもあの頃にお友達はいっぱいできました」
バベル:「そうなんですか。もしかして、ホテルスタッフの中にもその頃からのお知り合いが?」
ユメコ:「ええ、ウオーさんサオーさんとはルーツが似ているのもあってかすぐ仲良くなりましたし、海中にもエッフェル塔を作ろうと夜中にこっそり寸法を採りに来ていたクラーラさんともパリで知り合いました」
バベル:「クラーラさん……こっそり採寸するって、無理なのでは」
ユメコ:「無理でしたね。大騒ぎになりかけましたから」
バベル:「どうやって騒ぎを鎮めたんですか」
ユメコ:「夢だったことにしちゃいました」
バベル:「本当に大活躍してたんですね」
ハックション!……誰かしら、あたくしの噂話をしてるのは?
うふふふふふ……それはそうと、「どうぶつ図書館展」はニッポンは東京の清澄白河、ギャラリーコピスというところで7月23日〜29日開催です。この写真などを参考にした手描きのポートレイトが展示されていますよ。お近くの方はぜひお越しください。詳しくはこちらを!ユメコでした。
ユメコさんに夢を食べられるとどうなるか!?はこちらのマンガを
ウオーさんとサオーさんの神獣界のお友達にはこんなひとがいる?についてはこちらを
ホテル暴風雨の海中顧問、クラーラさんの初登場マンガはこちらをご覧ください!
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