アックス第166号(青林工藝舎)に、私の漫画「Children’s Corner ゴリウォーグのケークウォーク」が載りました!連続8回目、末広がりに縁起が良くて八ちゃんも大喜び!なんと今回なう188話!!88888…と拍手喝采しながらネタバレ解説をお届けします。
撮影:てる君
今回はドビュッシーが作曲した同タイトルの曲がテーマです。この曲は、中学一年生の夏にピアノ発表会で演奏しました。当時は、変な曲だと思いながらも楽譜通りに弾くことができました。この漫画を描くにあたり、約四十年ぶりに弾いてみると全く弾けず、1~2カ月ほぼ毎日練習しましたが、なかなか満足に弾けませんでした。しかし、とっても面白くて私好みの良い曲だなあと感じます。変な曲だと思いながら楽譜通りに弾く演奏と、好きだなぁと思いながらおぼつかない演奏、どっちが良いだろう?なんて考えています。
ゴリウォーグとは、19世紀末に欧米で流行した黒人をモデルにしたキャラクターです。人形や雑貨も作られたそうです。日本でいうダッコちゃんのようなものでしょうか。
ケークウォークは同じ頃に、黒人の間で流行ったダンスです。動画検索してみると、モンティパイソンのシリーウォークにも似た可笑しなダンスでした。ドビュッシーは、当時3才だった愛娘のためにこの曲を作ったと言われています。このような曲の背景を知り、漫画はとびっきり愉快で面白くて可愛らしいお話にしよう!と思っていたのですが、いくら練習しても上手く弾けないせいでしょうか、残酷で恐ろしいイメージが浮かんできました。それは、以前、托卵をテーマにピエロのキャラクターで描いた漫画のイメージでした。最初、まんだらけZENBUの連載で12センチ×17センチの小さなスペースに12コマで描き、その後、焼き物のパンジーの花びらをコマに見立てて描きましたが、いつかもっと長い話として描きたいと思っていたのでした。
漫画パンジー「たくらん」2020年頃制作
「ゴリウォーグのケークウォーク」は、この話のイメージにピッタリだ!と思い、ピエロをゴリウォーグに替えて描きなおしました。
今回もピアノ漫画を動画にしてみました。ミスしないで弾けるくらいにがんばって練習したので、良かったらご覧ください。
ピアノ漫画「Children’s Corner ゴリウォーグのケークウォーク」
アックス第166号は巻頭ニコニコ企画「マイペット博覧会」本康秀さんの愛犬モコゾウの最強にカワイイ表紙です。個性派アックス作家陣のペット話もまた個性的で驚愕の面白さです。
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もちろん他の大手通販サイトでも発売中です。そそ、そして、なななんと!!
ドブリン!ちゃんがアックス第166号の動画を作ってくれました。ドブちゃん、清水沙さん、松田光市さん、ラッキーと一緒に私も仲間に入れてもらえて嬉しい!声大きい組と声小さい組に完全に分かれちゃってますが、とても楽しい動画です♪ぜひご覧ください。
(津川聡子 作)
*編集後記* by ホテル暴風雨オーナー雨こと 斎藤雨梟
津川聡子作「やっとこ!サトコ なう」「第188話 ピアノ漫画「Children’s Corner ゴリウォーグのケークウォーク」ネタバレ解説」いかがでしたでしょうか。サトコさん、「托卵」には並々ならぬ思いがあるようで、このメロディが托卵と結びつくなど思いもよらなかった私も、もはやピアノ&漫画動画ですっかり洗脳されてしまいました。「どこかモヤっとするけれど輝いている命の綱渡り」を軽々と行う感じ、確かに〜! わかる〜(洗脳、完了!)
今回の曲、タイトルは忘れていたものの聴いてみたら馴染みがあり、ドビュッシーの「子どもの領分」の中のひとつなのですね。みなさまも「ああ、このメロディ!」と思うか、初めての曲に触れることになるか、ぜひ動画を見てみてください。そして動画と、かわいい表紙の「アックス」で、みなさまも魅惑のサトコ托卵ワールド(?)へどうぞ(^-^;)
それにしても「アックス」は、ラッキーちゃんがいるなんて素敵な編集部ですね。ドブリン!さん、清水沙さん、松田光市さんの漫画も、ご本人のコメントの後見ると違った魅力に気づきそう♪
「やっとこ! サトコ なう」へのご感想・作者へのメッセージは、こちらからどしどしお待ちしております。次回もどうぞお楽しみに♪