アックス第168号(青林工藝舎)に、私の漫画「子犬のワルツ minute waltz op.64-1」が載りました。

ついに連続10回目!二桁台突入を喜びつつ恒例のネタバレ解説をお届けします。
先日タコシェで開催されたラッキー展に際しタコシェの中山さんから、「子犬のワルツ」の演奏動画をリクエストいただき練習を始めたのですが、私にとっては大変難しい曲でした。
この曲は、子犬が自分の尾っぽを追いかけてクルクル走り回る様子を見たショパンが即興的にピアノで表現したと言われていますが、私はつっかえてばかりでそのような表現はみじんもできず、開き直って、ラッキーはもう18才だから「老犬のワルツ」ということで、ズッコケるリズムにアレンジしてアプリで速度を上げて格好つけたものを、ラッキー展告知動画のBGMにしました。
その後ラッキー展が終わってからも引き続き練習に励み、どうにか5回に1回くらいは間違えずに弾けるようになりました。
それでは動画版ピアノ漫画「子犬のワルツ minute waltz op.64-1」どうぞお楽しみください。
今回の漫画は、「minute waltz」(短いワルツ)という副題にちなんだ短いお話にしました。ここで突然ですがお詫びと訂正です。作品番号「op.64-1」を、アックスに掲載された漫画原稿には「op.69-1」と書いてしまいました。申し訳ございませんっ!ちなみに「op.69-1」は、「告別」という通称の、甘く切ない曲です。
さて、漫画「子犬ののワルツ」についてですが、こちらは何年も前に「まんだらけZENBU」(まんだらけ出版)に描いた作品が元になっています。吉ちゃんが3才くらいの頃、てる君がどっからかもらってきたおもちゃの犬を可愛がっているのを見てこの話を思いつきました。
アックス第168号の表紙は清水沙さんが描かれた美しい表紙が目印、透き通る青の世界に吸い込まれそうです。

今回は年末企画「2025年イチ推しの一冊!」です。アックス作家陣の他、タコシェの中山亜弓さん、ビリケンギャラリーの三原宏元さん、模索舎の榎本智至さんなど素敵なお店の方々からも面白そうな本を紹介していただいてます。年末年始はゆっくり読書などいかがでしょう。
さて、ご覧いただいている今日が更新日当日か翌日ならメリークリスマス、もうちょっと後なら良いお年を、さらに後なら明けまして…と、この時期はご挨拶も慌ただしいですね。
皆様、今年も「やっとこ!サトコなう」をご愛読いただき本当にありがとうございました。次回の更新は一月七日(七草)に、我が家のお正月をご報告する予定です。
来年もどうぞよろしくお願いします。良いお年を〜〜〜♪
(津川聡子 作)
*編集後記* by ホテル暴風雨オーナー雨こと 斎藤雨梟
津川聡子作「やっとこ!サトコ なう」「第196話 ピアノ漫画「子犬のワルツ minute waltz op.64-1」ネタバレ解説」いかがでしたでしょうか。老犬が若返って子犬になったような軽やかな演奏。動画の中の漫画は、最初「てる君のおもちゃの犬」というヒントで一部予想はついたものの、妙にドキドキしながら見守ってしまいました。AIが大活躍する世界でこそ際立つ人間の愛着心って不思議だなあ、などと思いながら。さて、今年もご愛読ありがとうございました。おかげさまで、祝!「アックス」誌掲載10回、という大変良い締めくくりとなりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
「やっとこ! サトコ なう」へのご感想・作者へのメッセージは、こちらからどしどしお待ちしております。次回もどうぞお楽しみに♪