しまや出版 小早川真樹社長インタビュー第5回
同人誌は作家さんにとっては長い時間をかけて作った宝物なんですよ。宝物作りをサポートする会社と考えれば、狭い意味での同人誌にとらわれず、いろんな広がりができてきます。自主制作の絵本も宝物だし、自分史も宝物です。同人カードゲームといって個人でカードゲームを作る人たちもいて、
同人誌は作家さんにとっては長い時間をかけて作った宝物なんですよ。宝物作りをサポートする会社と考えれば、狭い意味での同人誌にとらわれず、いろんな広がりができてきます。自主制作の絵本も宝物だし、自分史も宝物です。同人カードゲームといって個人でカードゲームを作る人たちもいて、
経営者って逃げ場がないんですよ。潰れようが儲かろうが全部自分の責任。この会社をどうにかしない限り、自分の生活も社員の生活も成り立たない。ぼくは今が人生で一番仕事していると思うし、大変なことだらけなんですけど、全部がやりがい。
初心者向けをうたう会社は他にも出てきましたが、うちほど力を入れている会社は今も他にないと思っています。おかげさまで、同人誌初心者にはどこの印刷会社がいい?と聞けば必ずうちの名前が出るくらいにできました。初めての方をサポートすることで、
「同人誌はわかりやすくいえば『個人の方が自分で作って自分で売る本』ですね。内容はマンガ・小説が多いですが、他にも多種多様なものがあります。売る場として代表的なのが同人誌即売会で、コミケ(コミックマーケット)は日本最大の同人誌即売会です。
今月の社長インタビューはしまや出版の小早川真樹社長のご登場です。しまや出版は今年50年目を迎えた印刷製本会社で、現在は同人誌専門印刷の老舗として知られています。小早川社長が愛するビートルズナンバーが流れる明るいオフィスでお話をうかがいました。
本が大好きでね、小学4年生のときは図書館で講談社の世界名作全集を読み漁ってた。背が黒い46判のシリーズで『黒いチューリップ』とか『三銃士』『佐久間象山』『渡辺崋山』とかです。5、6年生で推理小説にはまって、中学に入ると筑摩の日本文学全集を読み始めました。
他がやらないことをやろうというのはすごくあります。だって絵本塾出版が小学館や講談社のマネしたって誰も注目しないでしょ?絵本塾出版らしさを出していく。そこが生きる道だと考えています。作家として目指すところと、出版社として出したいものは基本的に一致していて、
自分にも何かできないか。そう思っていたら、あるとき頭の中にふん水が吹き上がるようにアイデアがあふれだしてきました。キャラクターが浮かびストーリーが走りだしました。朝方4時ごろ飛び起きて、夢中で原稿を書くようなことが何度もありました。
尾下千秋社長が約40年間在籍した図書館流通センター(TRC)は時代の流れにも乗り、数名の会社から今では従業員7000名の図書館総合支援企業に成長しました。それをトップとしてリードしたのはカリスマ経営者石井昭さんです。
1月の社長インタビューは絵本塾出版の尾下千秋社長です。尾下社長は絵本塾出版の前にTRC(図書館流通センター)の社長も務められました。TRCの前身「学校図書サービス」に学生アルバイトとして入った若き日のお話からうかがいます。