岩崎書店 岩崎弘明社長第4回
ビジネスとしてだけでなく、国際理解のためにも重要です。中国、韓国、台湾ではとても多くの日本作品が翻訳出版されるようになりました。これからは、タイ、インドネシア、マレーシアなど東南アジアに広げていきたい。その先には欧米もあるけれど、こちらはまだ時間がかかると思っています。
社長という生き方。社長になること、社長であること。
ビジネスとしてだけでなく、国際理解のためにも重要です。中国、韓国、台湾ではとても多くの日本作品が翻訳出版されるようになりました。これからは、タイ、インドネシア、マレーシアなど東南アジアに広げていきたい。その先には欧米もあるけれど、こちらはまだ時間がかかると思っています。
だから日本人は日本の文化を大切にすべきなんです。経済力や、まして軍事力なんか誇るんじゃなく、文化国家を目指さないと。資源もない。国土も狭い。アメリカとは条件が全然違うんだから、同じところを目指してもダメに決まっているんですよ」
経験がないことは、悪いことばかりではありません。先入観なく考えられるからです。私は旧態依然とした出版業界の流通システムから手をつけ、仕入れ価格の見直し、他社に先駆けての中国での印刷など、インフラの整備に力を入れました。
今月の社長インタビューは岩崎書店の岩崎弘明社長です。ご両親は児童書の老舗として知られる岩崎書店の創業者。しかし岩崎社長自身は出版とは全く別の道を歩まれました。まだ外国が遠かった時代にカナダ・アメリカに雄飛された若き日々のことからうかがいます。